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韓コーロン製CPIフィルム、中レノボ製「X1 fold」に採用


    • コーロン・インダストリーのCPIフィルムが採用されたレノボ製「X1」フォールドノートPC。 [写真提供=コーロンインダストリー]


    コーロンインダストリーが開発した透明ポリイミド(PI)が世界初で出荷されたフォルダブルノートパソコンのディスプレイカバーに採用された。 2019年7月に起きた日本の対韓輸出規制品目のひとつだった透明ポリミイドは、コーロン・インダストリーが世界初で量産に成功した素材だ。コーロン・インダストリーはフォルダブルノートパソコンへの採用によって、今後の中・大型フォルダブルディスプレイ市場の先取りに乗り出す計画だ。

    コーロンインダストリーは5日、世界的なPCメーカーのLenovo(レノボ)が出荷売した世界初のフォルダブルノートパソコン「Lenovo ThinkPad X1 Fold(レノボ・シンクパッドX1フォールド)」に透明ポリミイドフィルムによるCPIがカバーウィンドウとして使用されたと明らかにした。

    「X1フォールド」は13.3インチの画面を折りたたんだり展開できる、プレミアムフォルダブルノートパソコンだ。ノートパソコン部門でフォルダブルディスプレイが適用されたのは今回が初めてだ。

    透明ポリミイドフィルムは、これまでは主にフォルダブルフォンに適用されてきた。コーロンインダストリーの関係者は、「ノートパソコンのような、中・大型フォルダブルディスプレイに適用されたケースは今回が初めて」だとし、「特に薄膜ガラスカバーウィンドウでは適用が難しい、タッチペン技術が世界初で適用された」と説明した。 X1フォールドは昨年末に北米市場で初めて登場し、国内には去る2月から販売されている。

    CPIフィルムはガラスのように透明で、数十万回折りたたんでも傷がつかず、フォルダブルディスプレイのカバーウィンドウとして使用される素材だ。特にCPIフィルムは他の素材に比べて温度変化や長期間の使用に対する耐久性が強く、さまざまなサイズとデザインの情報技術(IT)機器に採用できるという利点がある。

    それだけに技術的障壁が高い製品としてあげられる。2000年代半ばから透明ポリミイドの開発に乗り出したコーロン・インダストリーは、2019年に世界初のCPIフィルムの量産に成功した後、多くのグローバルなディスプレイメーカーにCPIフィルムを供給している。

    コーロンインダストリーは「X1フォールド」ノートブックPCの適用を踏み台に、CPIフィルム部門の事業領域を拡大していく方針だ。

    X1フォールドに使用されたCPIフィルムもLGディスプレイとのコラボレーションでレノボに供給されただけに、今後もグローバルなディスプレイメーカーと協業体制を構築し、中・大型およびローラブルなど、さまざまな機器に最適化された素材を開発して供給する計画だ。

    ディスプレイ市場調査機関のDSCCは2020年、フォルダブルディスプレイ市場が小型の携帯電話からタブレットやノートPCなどの中・大型市場に拡大しており、今後4年間で年平均約131%の成長を続けるだろうと予想した。

    CPIフィルム事業を統括しているコーロン・インダストリーのキム・ジョンイル本部長は「世界初のフォルダブルノートパソコンにコーロンインダストリーが量産したCPIフィルムが適用されたのは、わが社だけの革新的技術力が世界市場で認められたこと」だと語った。
  • 毎日経済 | ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-04-05 17:19:05