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ポスコ、第1四半期の営業利益1.5兆…ここ10年で最大


    ポスコが市場の期待を大きく超える、今年第1四半期の暫定業績を発表した。

    ポスコは2011年第2四半期以後の四半期ベースでは最大の営業利益を記録し、昨年の第3四半期の累積営業利益をこの第1四半期だけで一気に跳躍した。前方産業である自動車・造船・建設などの業況が回復し、これによる鉄鋼材の売り上げ上昇などの効果のおかげだ。

    ポスコは去る12日、今年の第1四半期の暫定業績は連結売上げ15兆9969億ウォンで、営業利益は1兆5520億ウォンを記録したと発表した。前年同期比での売上げと営業利益は、それぞれ9.98%と120.06%の増加だ。ポスコは26日に企業説明会を開き、確定実績と会社の経営計画などについて詳細に明らかにする予定だ。

    最近、汝矣島の証券業界では鉄鋼市況の好調を土台に、当初はポスコの第1四半期の営業利益は1兆3000億ウォン前後の好実績を記録すると見通した。このような汝矣島の見通しも20%ほどはるかに超えたわけだ。今年の第1四半期におけるポスコの営業利益は、2011年第2四半期(1兆7000億ウォン)以来の四半期ベースで最大だ。また昨年の3四半期累計の営業利益(1兆5397億ウォン)も、この第1四半期だけでひと息に超えた。

    業界では「鉄鋼市況の回復にともなう販売上昇などで鉄鋼業種が全体に回復を示したうえに、鉄鋼以外の部門も利益が上昇したため」だと分析した。子会社のポスコインターナショナルやポスコ建設、ポスコケミカルなども好調な実績を示したことが分かった。実際に自動車・家電などに使われる基礎鋼材の熱間圧延鋼板の流通価格は、昨年末の1トン当たり80万ウォン台から今月は1トン当たり100万ウォン線を越えて急騰を示している。

    キウム証券は報告書で「ポスコの株価は中国の熱延・銅価格と同じサイクルを示す」とし、「今年は年間営業利益5兆4900億ウォンを記録し、2018年以来で初めて年5兆ウォン台の利益体力を回復するだろう」と予想した。

    さらに中国発の好材料も加わる見通しだ。鉄鋼業界によると、中国は今月の鋼材輸出について賦課される増値税(付加価値税)の還給率を大幅に下げる予定だ。結果的に輸出補助金を削るというものだ。このために中国の鉄鋼輸出価格はもちろん、国内価格までが上昇すると予想され、ポスコなどの鉄鋼企業に反射利益が期待される。

    現在、中国政府はほとんどの鋼材輸出に対して増値税を13%還付している。鉄鋼材の熱間圧延、PO、プレート、鉄筋などの基礎製品の増値税還給率は0%に削減して税金減免の恩恵を完全になくし、冷間圧延や亜鉛メッキ製品などの高付加価値製品の還給率は、これまでの13%から4%へと大幅に下げるだろうと観測されている。

    いったん税金減免の恩恵の縮小で、中国発の輸出鋼材の価格は上昇圧力に直面するしかない。ユジン投資証券は報告書で「最近、世界の鉄鋼価格が強気の様相を見せており、中国の輸出価格の引き上げぶんはだいたいにおいて受け入れる可能性が大きい」と説明した。けっきょくグローバルな鋼材価格の上昇を牽引する材料というわけだ。このために韓国の鉄鋼企業は反射利益を得ることができる見通しだ。
  • 毎日経済 | ハン・ウラム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-04-12 19:38:45