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現代重工、300メートルの自律運航LNG船で海洋航海実験


    現代重工業グループは世界で初めて超大型液化天然ガス(LNG)運搬船に「自律運航」技術を適用し、大洋横断に乗り出す。 LNG運搬船・推進船をはじめとする高付加価値船舶に対する建造技術だけでなく、自律運航の分野でも競争優位を確保し、世界最高の造船・海洋グループとしての地位をしっかりと固めるという腹案だ。

    26日の造船業界によると、現代重工業グループは今年の年末を目標に、超大型LNG運搬船の海洋自律運航を進めている。グループの造船持株会社である韓国造船海洋(KSOE)が現在建造中の長さ300メートル規模のこの船には、自律運航専門会社のAvikus(アビカス)社が開発した自律飛行ソリューション「ハイナス(HiNAS)2.0」が搭載される。デモ航路は船舶建造日程などを勘案し、太平洋とインド洋のうちから今後決定することにした。

    特に今回のデモでは船舶の自律運航の第2段階技術が適用される。これまで米国や欧州などの主要関連企業がさまざまな方法で船舶の自律運航を試験したが、大型商船に2段階技術を搭載して海洋を横断するのは今回が初めてだ。現代重工業グループは今回の実証結果を土台に、独自開発した自律運航第2段階のソリューションの商用化の可能性に狙いをつける予定だ。

    国際海事機関(IMO)によると、船舶自律運航の自律化技術は大きく4段階に区分される。第1段階は船長など船員の意思決定を支援する運航補助の役割を行う。現代重工業グループはすでに第1段階の技術を商用化した。第2段階は船員が船に乗り込んで遠隔で船体を制御する程度であり、第3段階はシステムが船体の大部分を操縦し、最小限の船員だけが搭乗して遠隔監視するレベルだ。第4段階はシステムがすべての状況を認知・判断して制御する「完全無人自律運航」段階だ。

    現代重工業グループは年内にLNG運搬船の海洋横断を終えた後、来年の上半期には世界初でレジャーボート用自律運航ソリューションを試験する予定だ。このために来年初めには世界最大の電子・情報技術展示会である「CES 2022」にも参加する。全世界で1000万隻ほどのレジャーボート市場を優先して攻略するという戦略だ。

    2023年の上半期には国内初の商用自律運航船舶である「クジラ観光船」を披露する。いま現在、この船舶は現代尾浦造船で建造中であり、来年10月に蔚山市に引き渡す予定だ。先月は浦項運河で12人乗りクルーズの国内初完全自律運航を行った。

    これとともに、現代重工業グループは自律運航技術を高度化するために、海洋水産部と産業通商資源部が主管する自律運航の国策課題にも参加している。政府は炭素中立(カーボンニュートラル)政策とかみ合って、自律運航船舶技術の開発に5年間で計1600億ウォンを投資することにした。これによって2030年までに世界の自律運航船舶市場の50%を先取りするという目標も立てた。

    市場調査会社であるAllied Market Research(アライドマーケットリサーチ)によると、自律運航船舶の市場は2030年までに150兆ウォン規模に年4.4%ずつ成長すると予想される。
    • 自律航海段階

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  • 毎日経済 | ソン・グァンソプ記者 | 入力 2021-07-26 21:42:00