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過去最高の輸出額にも関わらず貿易赤字 エネルギー・原材料の価格高騰が原因
- 先月の輸出額は再び史上最高値を更新したものの高騰する原材料価格のため貿易収支は1か月ぶりに再び赤字へと転じた。輸入額も過去最高に跳ね上がったためだ。
産業通商資源部
産業通商資源部は1日、3月の輸出額が634億8000万ドル（約77兆1853億ウォン）を記録し前年同月比18.2%増えたことを明らかにした。
月間実績基準では1956年の貿易統計を取り始めて以来、66年ぶりの最高額となる。従来の最高実績は昨年12月の607億ドルだった。
産業部によると、主要輸出品目15品目のうち13品目が並んで増加傾向を見せた。無線通信・ディスプレーなど情報技術（IT）品目と石油製品・鉄鋼など主力産業が業績上昇を主導した。特に半導体（131億2000万ドル）と石油化学（54億2000万ドル）の輸出は史上最高値を記録した。ただ自動車（-9.7%）と船舶（-35.9%）の輸出は減少した。車両向け半導体の需給難に中国内のコロナ19の拡大や日本の地震など供給網への支障要因が重なり5か月ぶりにマイナスへと転じた。
先月の輸入額は636億2000万ドル（約77兆4573億ウォン）で前年比27.9%急増した。昨年12月の輸入額（611億6000万ドル）を一段と上回る数字だ。その結果、2月に黒字に転じた貿易収支は1か月ぶりに1億4000万ドル（約1億4000万ドル）の赤字に転換した。
ロシアのウクライナ侵攻など地政学的リスクと世界的な「グリーンフレーション」（世界的な炭素中立政策が逆に化石燃料・原材料価格を押し上げる現象）でエネルギー・原材料価格が急騰したのが原因だ。3月の主要エネルギー源の前年同月比での価格伸び率は原油が72%、液化天然ガス（LNG）が200%、石炭が441%と集計された。これら資源の輸入額は1年前より84億7000万ドル増の161億9000万ドルを記録した。
この日、韓国経済研究院は「原材料の輸入物価の上昇が貿易収支に及ぼす影響と示唆点」という報告書を通じて原材料の価格急騰による衝撃を減らす特段の対策が必要だと指摘した。
韓国経済研究院のチュ・グァンホ経済政策室長は「主要輸入の原材料に対する関税率を引き下げ、低迷する海外資源の開発を再び強化していく必要がある」と伝えた。 - 毎日経済 | ペク・サンギョン記者、パク・ドンファン記者 | 入力 2022-04-01 17:39:04
