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韓国自動車部品メーカー各社、現代自動車から米中に目を向ける 取引先を多角化

    • マンドの世界初の一体型統合電子ブレーキ 写真提供=マンド

    現代自動車グループに主に依存していた国内自動車部品メーカー各社が、ゼネラルモーターズ(GM)などの海外完成車メーカーへと取引先を広げている。停滞している国内市場を越えて積極的に海外に進出するための動きだ。今年第1四半期に売上が増加した部品メーカーのうち相当数が取引先の多角化に成功した企業だ。

    13日、自動車業界と金融監督院の電子公示システムによると、マンドの今年第1四半期の連結売上で現代自動車グループが占める割合は50.2%だった。2年前の2019年末の59.3%より9.1%ポイントも減ったわけだ。マンドの売上で現代自動車グループが占める割合は、2020年57.5%、2021年55.5%などと減少し続けている。

    マンドの売上額が増加している点を考慮すれば、これは「取引先の多角化」の結果だという解釈が出ている。今年第1四半期のマンドは市場予想より良好な実績を上げたが、このような実績背景には契約上、社名を明らかにしていない北米電気自動車メーカーと中国完成車メーカーがある。

    今年の第1四半期だけでも中国の売上は4590億ウォンで前年同期(3412億ウォン)より34.5%増加した。同期間、北米での売上も23%増の2942億ウォンを記録した。国内の売上が同期間7844億ウォンから7825億ウォンへと0.2%減少したのとは対照的だ。マンドが北米1位の電気自動車メーカーを筆頭に、GMやフォードなどのグローバル完成車メーカーはもちろん、吉利汽車や長安、ニオ(NIO)などの中国完成車メーカーへと供給先を拡大したおかげだ。

    北米の電気自動車メーカーに部品を納品するミョンシン産業も、今年第1四半期の連結基準で売上3183億ウォンを記録し前年同期より24.5%増加した。四半期単位の最高売上だったが、これもグローバル電気自動車部品の納品が増加した結果だ。

    今年第1四半期の現代自動車グループ納品で収めた売上は14.5%減少したが、海外企業に対する納品実績が増加し、むしろ売上が大幅に増えたのだ。2019年だけでもミョンシン産業全体の売上高で62.6%を占めていた現代自動車グループの売上高の割合は、今年第1四半期に30%まで減少した。

    シンヨン証券のムン・ヨングォン研究員は「今年下半期には顧客を多角化した部品メーカーが現代自動車・キア自動車に従属したメーカーより高い売上成長を達成する」とし「特にマンドとミョンシン産業は北米電気自動車メーカーの生産拡大による売上増加効果が期待できる」と見通した。

    また別の部品メーカーのSLはGMの割合を拡大している。 今年第1四半期のGMが全体の連結売上に占める割合は12%で、前年(8.48%)より増えたことが分かった。今年第1四半期のGMの北米工場の稼働率が2020年第4四半期以降最高値の96%まで上昇した点を考慮すれば、今年のSLのGM向けの売上も同時に増加するものと予想される。

    さらに、現代自動車グループの部品メーカーである現代モービスまで供給先の多角化に向けて努力している。現代モービスは14~15日(現地時間)、フランス・パリでステランティスとルノーの役員を招待し単独で「技術ショー」を行う。欧州市場は北米と共に主要市場として挙げられるが、現代モービスの欧州事業は大きくない方だ。
  • 毎日経済 | イ・セハ記者 | 入力 2022-06-13 17:31:20