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中国から追い出される「韓国産」 サムスンギャラクシーはシェア0%台

  • 中国・北京市の北東部にある順義区に位置する北京現代自動車第1工場は、現代自動車が中国に初めて建てた工場だ。年間生産能力が30万台に達したこの工場は、現代自動車の中国市場進出の象徴的存在だった。しかし、相次ぐ販売不振の末、結局、中国の電気自動車メーカーである理想汽車に売却された。今は理想汽車の看板が掲げられたまま工場のリノベーション作業が真っ最中だ。

    1992年8月24日、韓国と中国が国交を結んでから今年で30周年を迎えた。同期間、両国の経済的交流は飛躍的に増えた。中国の開放改革基調に歩調を合わせ、韓国企業は先を争って「機会の地」中国に進出し、中国は韓国の最大交易相手となった。しかし、30年が過ぎた現在、中国は韓国企業にとって機会よりはリスク要因として意識されている。企業家の間で「中国パーティーは終わった」という発言が出てくる理由だ。韓国企業の中国脱出の動きが続いている。急騰した人件費に予測不可能な共産党の規制に耐えられなかった国内企業がサード(THAAD・高高度ミサイル防衛)と新型コロナウイルス事態、米・中葛藤を契機に相次いで中国の地から離れているのだ。中国企業の競争力が急速に高まり「メイドインコリア」の商品性が著しく落ちたことも影響を及ぼした。貿易協会によると中国輸入市場における韓国の占有率は昨年基準で8.0%と、2017年比で1.9%ポイント下落した。

    過去に韓国が中国に比べて圧倒的な競争優位を見せてきた先端産業分野において中国の激しい追撃にあっている点も痛い部分だ。一時、20%の占有率で中国スマートフォン市場1位を占めていたサムスン電子のギャラクシーが、中国現地メーカーに押されて0%台の占有率に墜落したのも同じ流れだ。仁荷(インハ)大学国際通商学科のチョン・インギョ教授は「半導体など国内企業が競争優位を確実に占めることができる産業分野の競争力を一層向上させなければならない」と伝えた。
  • 毎日経済 | 北京=ソン・イルソン特派員/ソウル=ソン・グァンソプ記者 | 入力 2022-08-16 17:57:39