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「さすが韓国は早い」 1年かかる武器輸出を3か月で終えた秘訣

    • 去る19日、現代ロテム慶尚南道(キョンサンナムド)昌原(チャンウォン)工場で開かれた出庫式で並んでいるK2戦車。[写真提供=現代ロテム]

    去る19日、現代ロテムが作ったK2戦車とハンファディフェンスが製作したK9自走砲の出庫式が慶尚南道昌原で開かれた。K2戦車10台とK9自走砲24門の行き先はポーランドだった。

    2社の防衛産業企業とポーランドは8月に輸出契約を締結した。契約によって現代ロテムはK2戦車180台を、ハンファディフェンスはK9自走砲212門をポーランド軍に供給することにした。最近出庫されたのは初度物量だ。

    業界の興味を引いたのは輸出契約から最初の武器出荷までにかかった時間だ。8月の実行契約締結から2か月、7月の輸出基本契約直後に生産に突入したとしても3か月後に製品が発売されたのだ。

    防衛産業界によるとK9自走砲とK2戦車を生産するのにかかる時間は通常1年前後だ。そして兵器生産は年間国防予算と国防計画によって作られるため在庫は事実上存在しない。1台を作る計画が立てられれば1台の生産を開始する方式だ。

    それならポーランドの緊急要請で行われたという今回の兵器の早期引き渡しは、どうして可能だったのだろうか。ポーランドは現在、ロシアと戦争中のウクライナを支援しているため戦力空白が発生したと知られている。

    在庫もない武器を3か月後に「緊急輸出」できたのは韓国陸軍部隊に配置される予定だった武器を輸出用に転換したためだ。

    • 去る19日、ハンファディフェンス昌原1事業場で開かれたポーランド輸出初度物量出荷式に姿を現したK9自走砲。[写真提供=ハンファディフェンス]

    武器は新しく製作された製品と整備倉庫に入って出てきた新品のような在庫、一種の「オール修理」製品に分かれる。

    現代ロテムの関係者は「K2戦車の場合、元々韓国陸軍に納品する予定だった新製品」と明らかにした。一方、K9自走砲は陸軍・ハンファディフェンスの整備を経た「オール修理」製品であることが分かった。

    韓国とポーランド政府が合意した事案であるため問題が発生する余地は事実上ない。ただ、防衛産業界と軍の一部では最近、北朝鮮の武力挑発が続いている状況で、あえて戦力空白を甘受してまで初度物量を送る必要があったのか疑問だという指摘もされている。K2戦車とK9自走砲の両方が最前線に配置される陸軍の核心戦力だからだ。

    政府の立場では国内防衛産業界の「大手」に浮上したポーランドの要請を無視することは難しかったものと見られる。ポーランドは25兆ウォン規模に達するK2戦車・K9自走砲・FA50軽攻撃機に続き、最近はハンファディフェンスの多連装ロケット「天舞(チョンム)」も60億ドル(約8兆5000億ウォン)分導入することにした。ここにハンファディフェンスが作る未来型歩兵戦闘装甲車である「レッドバック」の導入まで検討中だ。レッドバックの1台あたりの価格は100億ウォンを超えるという。

    • 今年6月、フランス・パリで開かれた「ユーロサトリ2022防衛産業展示会」で披露された歩兵戦闘装甲車レッドバックの姿。[写真提供=ハンファディフェンス]

  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者 | 入力 2022-10-23 15:03:43