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韓国法院、国家経済に寄与を勘案し処罰下げる...財界 歓迎
キム・スンヨン破棄差し戻し審で執行猶予、健康悪化の損失全額供託斟酌／ク・ジャウォン控訴審で執行猶予、被害額すべて完済うえに高齢検討
- ◆財界総帥判決◆法院が財閥総帥に対する「厳罰主義」で一貫していた経済民主化の判決気流から外れ、国民経済の寄与度、健康状態、高齢、被害額返済など「情状」を酌量した判決を下した。「懲役3年、執行猶予5年」判決で経営に復帰できる機会を与え、総帥空白による「オーナーリスク」を減らしたという評価だ。パク・クネ（朴槿恵）政府が今年に入り、経済再生に乗り出したことをきっかけに、企業の総帥たちも経営の空白から抜け出して、経営に邁進できる環境を造成してやらなくてはならないという世論に裁判所が呼応したものと思われる。
ソウル高等法院刑事5部（キム・ギジョン部長判事）は、ハンファ（韓火）グループのキム・スンヨン会長に執行猶予を宣告したことは、破棄差し戻し審の過程で、暫定的被害額の全額を供託した点を酌量した結果だ。先月、キム・スンヨン会長は破棄差し戻し審の過程で4６７億ウォンを追加供託すると明らかにしたが、控訴審で113０億ウォンを供託したものまで合わせれば、すべて15９７億ウォンを供託した。これは控訴裁判部が判断した背任額中、無罪確定部分を除いた15８5億ウォンをすべて弁済したものだ。最近の財閥総帥厳罰傾向のために悲観的な見通しが主流をなしていたが、慎重に執行猶予を占う声が出てきていた理由だ。
また、裁判の過程でキム会長の背任額が減軽されたことが減刑に影響を与え、健康が良くなかった点を斟酌したものと思われる。キム会長は昨年1月、法廷拘束4ヶ月めに健康悪化で拘束執行を停止され、ソウル大学病院で入院治療を受けた。キム会長は、糖尿病とうつ病、呼吸困難などを訴えている。法院でキム会長の拘束執行停止を4回も続いて許可するほど、キム会長の健康は非常に良くないと伝えられた。
検察が再上告する可能性は高いが、ソウル高法でのみ2回の裁判を経ただけに、結果が覆る可能性は高くない。大法院裁判部は被告人や証人を呼んで審理することなく、法律的な判断だけを行う。4回に渡って背任額を算定しただけに、キム会長は執行猶予が確定して経営復帰が可能と思われる。
ただし、すぐのハンファグループ経営復帰は難しいかもしれない。非拘束状態で裁判を受けたキム会長は、2０12年７月に法廷拘束されて以来、大部分の収監期間をソウル大病院で過ごした。すぐに経営に復帰すると「財閥だから大目に見る」という世論の熱い視線が集中する可能性も排除できないことが負担だ。
ク・ジャウォンＬＩＧグループ会長（７９）が控訴審で執行猶予を宣告されたことも、被害者補償のために系列会社の株式を売却した点を酌量した。1審で懲役８年の宣告を受けた長男ク・ボンサンＬＩＧネクスウォン副会長（44）は懲役4年に減刑された。しかし、1審で無罪判決が出た次男ク・ボンヨプ前ＬＩＧ建設副社長（42）は懲役3年を宣告されて法廷拘束されるなど、長男と次男の両方が実刑を言い渡された。
裁判部は「企業の内部情報を独占した最高経営責任者らが、不渡りの可能性を隠してモラルハザードを越えて破廉恥な犯行を自ら行ったと判断している」としながらも、「ＬＩＧ損害保険の株式を売却し、被害者と合意しており、これらが被告の処罰を望んでいない点を斟酌した」と明らかにした。裁判部はまた、「７８歳の高齢にくわえ肝臓癌の手術を受けるなど、健康状態が良くない」と説明した。ク会長一家がＣＰ被害額の全額を補償し、被害者と合意した点を考慮し、高齢のク会長に執行猶予を宣告したわけだ。ク会長一家はＬＩＧ建設が不渡り寸前であることを知っていながらも、2151億ウォン相当のＣＰを発行した容疑で2０12年11月、起訴された。
一方、この日の2つのグループの総帥が宣告された「懲役3年、執行猶予5年」は、かつての財閥量刑公式に通じたという点で関心を呼び起こす。イ・ゴニ（李健煕）サムスングループ会長は2００９年８月、背任・脱税容疑で「懲役3年、執行猶予5年」を宣告されて13９日ぶりに赦免された。ＳＫグローバルの粉飾会計で起訴されたチェ・テウォンＳＫグループ会長は2００８年5月、横領・背任容疑で起訴されたチョン・モング現代自動車グループ会長は2００８年６月、それぞれ同じ刑の宣告を受けて全員が赦免されている。 - 毎日経済_キム・ギュシク記者/キム・セウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-02-11 17:48:57
