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韓国、シルクロード2万キロの自由観光特区作る

国連観光機構事務局長インタビュー 

  • 大韓民国政府が主軸になった延々2万キロメートルの超大型「シルクロード観光特区プロジェクト」が推進される。このプロジェクトに参加する31カ国は、今後「自由貿易協定(FTA:Free Trade Agreement)」と似た概念の「自由観光協定(FTA:Free Travel Agreement)」を結び、ビザなしで自由に行き来できる観光拠点として開発するという構想だ。

    訪韓中のタレブ・リファイ国連世界観光機関(UNWTO)事務総長(写真)は4日、毎日経済との単独インタビューを行い、「韓国政府が推進するユーラシア・イニシアチブ構想に合わせて、UNWTOが推進しているシルクロード観光特区プロジェクトを公式提案した」とし、「パク・クネ(朴槿恵)大統領から大枠で同意するという、肯定的な回答を得た」と明らかにした。リファイ総長は3日、朴大統領が主宰した第2次観光振興拡大会議に出席するため韓国を訪れた。UNWTOは1975年に設立された国連傘下の観光分野の専門機関で、全世界156カ国がメンバーとして加入している。

    UNWTOが推進する「シルクロードプロジェクト」は、アジアとヨーロッパ大陸を結ぶ観光特区プロジェクトだ。アジア観光の中核として急浮上した韓国をはじめとし、中国本土を含めて、モンゴル、インド、カザフスタンなどの中央アジアを経て、トルコ、アゼルバイジャン、ブルガリア、ルーマニア、イタリア、スペインまで、総31カ国が拠点となる。

    UNWTOは早ければ今年中に第1段階として、31カ国間の、△共同外資誘致、△共同投資、△道路・交通・港湾・ホテルなど共同の観光インフラ構築などが含まれる、自由観光協定を締結する計画だ。

    この協定は、これら31カ国の国民はビザなしで自由に観光を楽しめるように、「ノービザ制度」を実施するという規定も含まれる。アジアとヨーロッパを結ぶ長さ2万キロメートル建ての、マンモス級自由観光合衆国として誕生したわけだ。

    拠点ごとに設置されている観光インフラ施設についても、統一されたブランドが適用される。特に、陸路移動に不便がないように、200キロメートル地点ごとに必ずホテルなどの宿泊施設を用意する計画だ。

    31の参加国から個別的に働く人材を選別して、UNWTOに派遣した後に合同教育課程を経て、シルクロード観光特区に配置する。リファイ総長は、「すべての人種が自由に混ざって観光を楽しめる‘観光溶鉱炉’として作ることが目標」と語った。

    このシルクロードプロジェクトが特に関心を集めるのは、韓国政府が描いているユーラシア・イニシアティブとの連携だ。

    事実UNWTOは、シルクロード観光特区を貫通する最も重要な移動手段として、韓国政府が推進しているユーラシア鉄道「シルクロードエクスプレス(SRX)」を念頭に置いている。

    政府は最近、SRX推進企画団を発足し、SRXプロジェクトに速度を加えている。

    これに関連して、リファイ総長は、「韓国政府が推進するユーラシア・イニシアティブの‘観光版’がシルクロード観光特区プロジェクトと思えば良い」とし、「そこで韓国政府の役割が何よりも重要だ」と強調した。
  • 毎日経済_シン・イクス旅行・レジャー専門記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-02-04 17:45:00