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SK総合化学とサビック、高性能ポリエチレン「ネクスレン」の生産と販売のための合弁会社設立

崔泰源会長の提携提案、2年後に結実...第2工場をサウジに建設 

  • SK総合化学が世界的化学企業のサビック社と手を組んで、高付加価値化学素材市場の攻略に乗り出す。

    SK総合化学は26日にサウジアラビアの国営石油化学会社のサビックと、高性能ポリエチレン「ネクスレン」の生産と世界市場での販売のための合弁会社設立契約を締結したと27日、明らかにした。

    ネクスレンはSKが100%独自の技術で開発した高性能ポリエチレンのブランド名で、高付加価値フィルムや自動車・靴の内装材、ケーブル被覆などに使用される。

    既存の汎用ポリエチレンよりも衝撃に強く、透明性と衛生性・加工性などが強化された製品だ。現在、米国のダウケミカルやエクソンモービルなど、一部のメジャー化学企業が寡占体制を形成している。世界市場の規模は年間10兆ウォンに達し、毎年10%ほどの成長率を記録中だ。

    両社は50対50の持分比率で、今年のうちにシンガポールに合弁会社を設立する。資本金規模は3400億ウォンだ。

    合弁会社は、SK総合化学が今年の初めに蔚山コンプレックス内に完成したネクスレン工場の運営権を有する。また、今後第2工場をサウジアラビアに建設するなど、世界的な生産拠点を拡大する予定だ。

    蔚山ネクスレン工場の年間生産規模は23万トンで、サウジアラビアに建設される第2工場の規模は年産50万トン以上になると伝えられた。SK総合化学は合弁会社にネクスレン生産技術を提供し、サビックはエチレンの供給とグローバルマーケティングを担当する。サビックはエチレンの生産量世界第1位のメーカーで、安価な中東産の天然ガスでエチレンを作るためコスト競争力が高い。SK関係者は、「蔚山工場の年間売上高だけでも4000億ウォンと推算されるネクスレンが、今後はSK総合化学の主力商品として浮上する可能性が高まった」と語った。

    SK総合化学はエチレン・パラキシレンなどの基礎油分や、ポリエチレン・ポリプロピレンなどの化学素材を主な製品群にしている。このうち基礎油分の割合は約80%で、化学素材は汎用製品であり市場競争が熾烈だ。ネクスレンは汎用ポリエチレンとは異なり需要超過市場で、今後はSK総合化学の収益性改善に大きな役割を果たすと期待される。

    今回の合弁事業はチェ・テウォンSKグループ会長が2011年、中東を訪問した際にサビックのアルマディ副会長に会い、戦略的提携を提案した後、2年余りの実務交渉を経て実を結んだとSKは説明した。

    チェ会長はこれまで「サビックとの提携は、化学品事業のグローバルな成長のために重要な転機になるだろう」とし、合弁を成功させるように督励したとSKは説明した。

    アルマディ副会長は、「SK総合化学とともに高付加価値製品市場へ進出することになり非常にうれしい」とし、「合弁会社は効率的で差別化された技術力をもとに、顧客の期待に応えながら、高い成長の勢いにある高付加価値石油化学市場を先導するだろう」と語った。
  • 毎日経済_ノ・ウォンミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-05-27 17:36:16