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アフリカのスマートフォン販売量前年に比べ21.2%成長、ブルーオーシャン先占競争

貧富格差が激しいアフリカでプレミアムスマートフォンよく売れる 

    アフリカが飢餓と戦争で染まった「黒い大陸」という言葉は今では昔の言葉だ。今では無限な成長潜在力をもった「最後に残った未開拓地」として浮かび上がりながら、グローバルIT企業が先を争って押し寄せている。

    27日、韓国インターネット振興院(KISA)と情報通信放送海外情報システム(CONEX)によると昨年、アフリカ地域のスマートフォン利用者は約1億1200万人で、スマートフォン普及率(全体の携帯電話利用者対比)は約13.3%に過ぎなかった。韓国はスマートフォン普及率67.6%・米国は60%に達する。インターネットもアフリカ大陸の人口10億人中16%のみが使用しており、アジア(32%)と中東(38%)に比べ半分の水準だ。

    裏返して見ると、それだけこの地域の成長の可能性が高いという話だ。実際に昨年、アフリカのスマートフォン販売量は前年に比べ21.2%成長し、移動通信加入者数も年平均の成長率が31.7%を記録しながら高速成長している。2010年に2%にとどまっていたモバイルインターネットの導入率も、昨年に11%へと増えた。

    とくに最近、アフリカ地域の若い中産層が急速度で成長しながら消費者の購入力が大きくなっている。専門家は彼らがスマートフォン市場をはじめ、アフリカ経済の全分野で消費力の40%以上を担当するものと展望している。KISAのシン・ソンウ海外進出支援チーム長は、「アフリカの20・30代の新興中産・富裕層が経済力とともに最新トレンドに高い関心をみせており、スマート機器を通じた各種エンターテイメントの需要も急増するだろう」と見通した。

    これにより、スマートフォン1位製造業者のサムスン電子もこの地域へ目を向けている。今年第1四半期だけで中東・アフリカ圏域で1080万台のスマートフォンを売ったサムスン電子は先月、プレミアムスマートフォン「ギャラクシーS5」のリリースに合わせ、初めて南アフリカ共和国・ガーナ・ナイジェリアなどのアフリカ主要都市で大規模ローンチイベントを開いた。サムスンの関係者は、「フィーチャーフォン(一般の携帯電話)中心の現地市場のトレンドを、スマートフォンに転換させている」とし、「とくに、アフリカ地域で富裕層を中心にプレミアムスマートフォン市場が形成されているという点が肯定的」だと説明した。

    中国のレノボも今年、西アフリカ3国にスマートフォンをリリースし、この地域を本格的に攻略する計画だ。レノボのグラハム・ブラウムアフリカ総括マネージャーは今年初め、「アフリカで最も人口が多いナイジェリア市場は、レノボの次期巨大市場になるだろう」と明かしたことがある。

    グローバルインターネット企業も、インフラ提供を通じて潜在的使用者層の確保に積極的に乗り出している。グーグルは、昨年末からこの地域に高速光通信ネットワーク構築を目標に「プロジェクトリンク」を開始した。インターネットインフラが足りない地域にインターネットを補給し、潜在的な顧客を増やすという戦略だ。フェイスブックは、低開発国家に無料無線インターネットを補給する事業である「全世界インターネット接続事業」を現実化するため、無人航空機1万台余りを該当地域に飛ばす計画だ。IBMは、アフリカのクラウド市場を狙っている。
  • 毎日経済_ソン・ユリ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-05-27 17:31:03