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ルノー「電気自動車、トルコ工場中断し釜山で統合生産」

ルノーサムスン中央研究所へ行ってみる/3年内に走行距離300キロの電気自動車開発...サムスンSDI・LG化学と共同相乗効果 

    • フランスのルノーグループが最近、韓国を電気自動車の生産・研究の中核地域として選定した。写真は京畿道器興(キフン)にあるルノーサムスン中央研究所の研究者が、電気自動車の開発に注力している様子。[写真提供=ルノーサムスン]

    京畿道器興(キフン)にあるルノーサムスン自動車中央研究所。フランスのルノー本社から最近「電気自動車の開発の重要な基地になるように」という特命を与えられた。

    宋応錫(ソン・ウンソク)電気自動車プロジェクト担当常務は、「2017年までに1回の充電で、現在の2倍以上走ることができる次世代の電気自動車を開発するという目標を立て、研究開発に拍車をかけている」と明らかにした。現在、世界市場に発売された電気自動車の1回あたりの充電の走行距離は平均150キロメートルだが、これを最大300キロメートルまで増やすという野心的な目標だ。

    ルノーグループは先週、電気自動車のバッテリーの専門企業であるLG化学と、次世代長距離電気自動車の開発のためのパートナーシップ協定を締結した。

    ルノー本社はトルコ工場に設置していた電気自動車の生産ラインを最近撤収し、韓国の釜山工場でSM3 ZE生産ラインを一元化する措置も断行した。

    ソン・ウンソク常務は、「韓国は優れた情報技術(IT)専門人材を保有しているうえ、LG化学やサムスンSDIなど、電気自動車の核心部品であるバッテリーを生産するグローバル企業が多いという点を勘案したフランス本社の措置」と説明した。ルノーサムスン中央研究所は、1回充電で150キロを走行する電気自動車のバッテリー性能を大幅に強化し、2017年には300キロに拡大し、2020年には350キロまで走行距離を伸ばした電気自動車を開発するという内部目標を立てた。

    ルノーサムスン中央研究所の安輝(アン・ヒ)理事は、「韓国の最も大きな利点は、LG化学など世界的な競争力を備えたバッテリー会社を保有している点」とし、「リチウムイオン電池よりも一段階さらに競争力を高めた次世代の電気自動車バッテリーも、けっきょく韓国のメーカーが開発するだろう」と見通した。

    ここ中央研究所は車両の設計と開発、エンジンチューニングなどを独自に行うことができる独立した研究施設で、ルノーグループがアジアで運営している研究所の中で最大規模を誇る。

    修士・博士クラスを含めて研究人材1000人余りが車体生産の3つのプラットフォーム、4つの車種のパワートレイン分野を研究しており、2000年にルノーサムスンが発足して以来、研究開発(R&D)分野に2兆6000億ウォンの予算が投入された。

    アン・ヒ理事は、「電気自動車大衆化の核心である走行距離を伸ばすために、エンジンと電装、充電インフラなどの各部門でたゆまぬ研究と技術開発が行われている」とし、「フランス本社とも、電気自動車の開発と関連したすべての核心技術をリアルタイムで共有している」と紹介した。

    国産電気自動車は米国(テスラ)や日本(日産)に比べて出発が遅れたが、優秀な研究人材、電池の製造技術がかみあって、本格的なR&Dが行われれば新たな輸出の主力商品として浮上するものと期待を集めている。

    ルノーサムスンの親会社であるルノー日産アライアンスは、電気自動車の分野で世界市場をリードしているという点も有利な要素だ。ルノー日産グループは、2010年以降、世界市場での累積14万台に達する電気自動車を販売しており、このうち日産の「リーフ」は10万台以上を占めたと集計された。
  • 毎日経済_キフン=チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-05-28 17:20:02