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イラク発、韓国経済ショック 建設プロジェクト40件・252億ドル事業中断か

内戦拡散、緊急体制突入...政府、労働者派遣の禁止/エクソンモービル・BPなどのグローバル企業も相次いで撤収 

  • ◆イラク・ショック◆

    韓国の財界が「イラク発ショック」に陥った。内戦の危機に向かうイラクの状況が、建設プロジェクトの中断や原油価格の上昇などの悪材料として作用しうるからだ。韓国の企業がイラクで主導している建設プロジェクト40件は、すぐさま全面的に中断される危機に処した。工事規模だけでも252億ドルに達する。

    韓国のある建設会社の高位関係者は19日、「石油会社の建設、プラント工事などの開発ブームが吹いているイラクは建設会社には大きな市場」とし、「事態がイラク全域に拡散する場合、進行中の工事まで止めることになる」と懸念した。

    石油公社のハウルドル鉱区開発事業とガス公社のアカスガス田開発事業も支障が予想される。韓国政府は石油公社のハウルドル鉱区の開発事業に対し、施設保護措置を要請した。ガス公社のガス田開発事業に対しては、工程の遅延可能性があるので法的保護を講じる方針だ。

    イラクに出向している人材の安全性も担保できない。イラクに滞在している韓国の建設労働者は1300人あまりだ。政府はイラク事態による韓国企業と現地の韓国人の被害を減らすために、非常体制に突入した。事業が遅延する憂慮のあるプロジェクトに対しては法的保護の検討作業に入り、イラクの危険地域内の企業人たちを安全地域に移動するように勧めている。外交部は19日、旅行禁止区域であるイラクに対するパスポートの使用許可手続きをしばらく中断することにした。政府は最近、ポスコ建設など20あまりの建設会社に緊急公文を送り、イラクの工事現場への労働者の追加派遣を禁止するよう指示した。

    現在、イラクには現代建設・大宇建設・ハンファ建設など22の建設会社をはじめ、協力会社など80社以上の韓国企業が進出している。また、これらの企業に所属している韓国人1300人あまりが滞留していることが分かった。韓国外交部の当局者は、「イラク内の危険区域にある4つの企業に所属する24人の韓国国民は去る13~15日、政府勧誘に応じてアルビルやバグダッドなどの安全な場所に避難したり、韓国に帰国した」と説明した。

    すでに国際石油資本などのグローバル企業は、「イラクエクソダス」に乗り出している。エクソンモービルは南部の西クルナ油田から出稼ぎ労働者を撤収しており、近くのルマイラ油田ではブリティッシュ・ペトロリアム(BP)が非中核人材を帰国させた。ロイヤル・ダッチ・シェルはイラク撤退を検討中だと伝えられた。
  • 毎日経済_ホン・ヂジョンソン記者/キム・ギジョン記者/チン・ヨンテ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-06-19 17:36:45