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韓国証券市場、終わりのない墜落…コスピ1600割れ

    • 18日、ソウル市中区のハナ銀行ディーリングルームで、ディーラーが急迫した金融市場の状況を見守っている。この日のコスピは1600線が崩れた。 毎日経済_ハン・ジュヨン記者



    外国人は3月に入ってコスピから17日までに9兆ウォンに近い金額を引き上げたことで、韓国の株式市場は終わりのない墜落を続けている。コスピ基準で時価総額の39%を占める外国人のこのような離脱は、2010年5月以来で約10年ぶりに「コスピ1500線墜落」という結果につながった。

    • 歴代級の「Sell Korea」を記録した外国人(上)と、
      歴代外国人月間売り越し規模(下)


    「コロナ19」が本格的に伝播しはじめたのは去る1月20日だ。この時から外国人は、資金を引き上げ始めた。そうこうするうちに、2月初めになって事態が多少落ち着いたことで、証券市場も安定化するように見えた。しかし「新天地教会」の信徒による集団感染で感染者が急増した2月の第3週を起点に、状況は悪化し続けている。その後は米国とヨーロッパでもコロナ19が急速に広がり、資金の流出はさらに深刻になった。株式という商品そのものが危険資産に分類されるが、この中でも韓国株式もまた危険群に属しているために、外国人が韓国株からまず処分したわけだ。

    事態が「パンデミック(全世界流行)」局面に進入した先月24日以降、外国人がコスピから引き揚げた資金は12兆3300億ウォンに達する。去る4日の一日を除き、外国人は連日大量の売り越しを続けており、9日には韓国証券市場の歴史上「一日最多売り越し記録(1兆3075億ウォン)」まで更新した。

    キム・ハクキュン信栄証券リサーチセンター長は、「最初は韓国がやられたが、その後はアジアの新興国全体で外国人が資金を引き上げる無差別売りが進んでいる」とし、「今のところいつ売り越しが終わると言うことさえ難しい」と説明した。実際に、日本と台湾でも外国人は引き続き資金を引き上げている。韓国と経済などの状況が似ている台湾でも、韓国と似たようなレベルで外国人の資金離脱が起こったことが分かった。

    米国が資金および信用収縮を防ぐためにとった措置が、むしろ市場の恐怖指数を高めたという話もある。

    4日と15日(現地時間)、米国連邦準備制度が金利を0.5%ポイントずつ電撃的に引き下げる金融政策を出したが、株価がむしろ下落したことが代表的な事例だ。チョン・ヨンテクIBK投資証券リサーチセンター長は、「米FRBはとドナルド・トランプ政府の措置が、今回のパンデミックが資金梗塞につながりうるというリスクを喚起させた格好になった」と語る。

    ウォンの急落も、外国人の資金流出をあおっている。ただでさえ危険資産から回避モードの外国人は、為替ヘッジまでしなければならないので、資金を継続して引き上げるしかない状況だ。 18日、対ドルでのウォンは2.2ウォン下落した1245.7ウォンで取引きを終えた。新韓金融投資のハ・ゴニョン研究員は、「コロナ19の拡散で金融市場の不確実性が増大し、リスク資産に分類される韓国資産に対する忌避現象が深刻化しつつ、外国人の資金が離脱した」と診断した。

    問題は外国人がいつまで売るのかということだ。これに対して専門家らも適当な答えを出せずにいる。「かつてない市場」の雰囲気だ。これまで外国人は大量に売って、個人投資家らが大量に買う状況の中で、機関投資家の動きが最終的に需給状況を決定したが、1500線に墜落した18日には機関、特に年金基金さえもが売りに回ったことで下げ相場が繰り広げられた。外国人の売りはしばらくおさまらないだろうという予想の中で、年金基金が救援投手として登板しない場合はコスピは1500線ではなく、さらに低下することがありうるという危機感も出ている。

    一方、この日の午後2時以降に本格化した株価急落とともに、安全資産である国債も長期ものを中心に急落した。金融投資協会による集計の結果、この日の国債3年ものの金利は1.050%、国債10年ものの金利は1.502%で、それぞれ前日より2.0bpと6.1bp上がって終えた。
  • 毎日経済_パク・イネ記者/アン・ガプソン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-03-18 19:51:04