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韓「宿泊クーポン100万枚」…観光で内需活性化

    • 丁世均(チョン・セギュン)総理(中央)が26日、政府ソウル庁舎で開かれた国家観光戦略会議を主宰するために会議場に入る。 [イ・チュンウ記者]



    政府は来月20日に始まる旅行週間を起点にひと月のあいだ、観光を前面に出した大々的な内需市場の活性化に乗り出す。K防疫と観光が合わさった「韓国型安全旅行モデル」と、いま一度「ポストコロナ時代」の観光市場をリードするという戦略だ。しかし一部では梨泰院に発する集団感染に続き、全国的に再拡散するまたひとつの分岐点になりうるのではないかという懸念の混じった展望も出ている。

    政府は26日、政府ソウル庁舎で丁世均(チョン・セギュン)総理の主宰で第5次国家観光戦略会議を開き、「K防疫とともに観光内需市場活性化対策」を集中的に議論した。

    チョン総理はこの日の会議を主宰して、「コロナ19の衝撃で今年の4月の訪韓観光客は昨年よりも98.3%減少し、国民の海外旅行も99.3%減少した」とし、「当分のあいだは国民の海外旅行も、外国人の韓国訪問も回復しにくいと思える」と述べた。チョン総理は続いて「国民はコロナ19が沈静化すれば最もしたいレジャー活動として国内旅行をあげているが、以前と同じように旅行をすることは困難な状況」だとし、「防疫の観点から、新しい方式の観光を議論しなければならない時点」だとした。

    最も目を引くのはK防疫や観光が結合した「韓国型安全旅行モデル」だ。まず来月20日に予定されている旅行週間の期間が、従前の2週間からひと月に大幅に増える。「コロナブルー」で疲弊した全国民にヒーリングと再充電の時間を与えるためだ。この期間に初お目見えするものが、K防疫を前面に出した安全な観光だ。

    全国の主要観光施設には予約制と人数制限など、「社会的距離維持」に基づいて観光客の分散案が積極的に活用される。文化観光解説士が常駐する旅先では、列に並ぶ間隔が2メートル以上に維持され、防疫作業も精密に続けられる。高速道路のサービスエリアでは、個人の水筒の使用と無人注文機械の利用が強く推奨される。

    旅行週間には内需活性化のための破格割引きのほか、K防疫を組み合わせた旅行プログラムが登場する。

    旅行週間に格安の専用交通利用券(KTX、高速バス、カーシェアリング、沿岸旅客船)と「1万ウォンのキャンプ」など、毎年提供されるパッケージとともに、これらの公共交通機関には間隔を開けた着座が不可欠で実施され、△マスクの着用とともに行われる体験プログラム、△両腕(2メートル)広げる安全旅行、△安心体温37.5度キャンペーン(江原道1万ヶ所観光地の発熱チェック義務化)など、コロナ19を克服するための新しい旅行方式を公開・提供する。

    地方自治団体と一緒に進行する内需刺戟用の「優しい旅行」は下半期にも続けられる。国内のオンラインサイトで使用できる最大4万ウォン券100万枚を支援して、旅行商品の前払い時には30%の割引も与える。

    この日の戦略会議では観光の規制緩和に対するさまざまな案が議論されたが、新しいものがない過去の政策の二番煎じという指摘が出た。核心的な推進案の中に森林休養型観光の活性化のために、スイスなどで見られる山岳ホテルの運営の加速と、国内に共有宿泊を可能にする「韓国型エアビー&ビー」事業案も含まれた。また旅行業の創業を活性化するために、資本金の規定をこれまでの1億ウォンから5000万ウォンに下方調整される。

    しかし、山岳ホテルの運営案はパク・クネ政府の時に推進した森林休養型観光活性化方策とほぼ類似しており、韓国型エアビー&ビー事業や旅行業の資本緩和もこれまでに出された内容であり、新しいものではないという指摘だ。
  • 毎日経済_シン・イクス旅行専門記者/イ・ジヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-05-26 21:10:01