記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 企業

セルトリオン、バイオシミラー続々と臨床へ

  • セルトリオン(Celltrion)社はレムシマ(Remsima)など主力のバイオシミラー(バイオ医薬品ジェネリック医薬品)に次いで、後続製品のための臨床に入る。最近、糖尿病と高血圧などの慢性疾患の治療のための合成薬で製品ファミリーを拡張したことに続いて、既存のバイオシミラーにも積極的な動きを続けているという評価だ。

    12日、セルトリオンは「アレルギー性喘息・慢性じんましん治療の「ゾレア(Xolair/一般名オマリズマブ)」のバイオシミラー「CT-P39」がグローバル第3相に本格的に着手する」とし、「自己免疫疾患治療剤のステラ(Stelara/一般名ウステキヌマブ)とバイオシミラーのCT-P43も臨床第1相に着手した」とした。

    バイオシミラー「CT-P39」と「CT-P43」はセルトリオンの次世代成長動力を成す、後続のバイオシミラーだ。

    「CT-P39」のオリジナル医薬品である「ゾレア」はジェネンテック(Genentech)社とノバルティス(Novartis)社が開発した抗体バイオ医薬品で、現在はノバルティスとロシュ(Roche)が著作権を持っている。ノバルティスとロシュが公開した経営実績資料によると、ゾレアは2019年に韓国ウォンで売上げ3兆9000億ウォンを上げたグローバルブロックバスターだ。セルトリオンはゾレアと関連して最近、世界的な臨床試験受託機関(CRO)との契約を結び、2022年までにCT-P39の第3相臨床を完了するという計画だ。

    「CT-P43」のオリジナル医薬品である「ステラ」もまた数兆ウォンの売上げを上げているグローバルブロックバスターにあげられる。ヤンセン(Janssen)社が開発した乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患の治療薬として、ヤンセンの親会社であるジョンソン&ジョンソン(Johnson & Johnson)社の経営実績を基準にして昨年は売上げ8兆ウォンを記録した。

    セルトリオンはこれらのオリジナルバイオ医薬品を複製したバイオシミラーのCT-P39とCT-P43の臨床を成功裏に完了し、相次いで市販に参入すればすばやく市場を掌握できるものと予想される。バイオシミラーの特性上、オリジナル医薬品と効能は同じだが価格が相対的に低く、競争力が高いからだ。

    業界ではセルトリオンがグローバル総合バイオ製薬会社に跳躍する日は遠くなくなったとみなす。後続のバイオシミラー製品の臨床だけでなく、既存のバイオシミラー製品の海外進出にも速度を加えているからだ。現在、セルトリオンは「CT-P39」と「CT-P43」以外にも「CT-P17(ヒュミラのバイオシミラー)」の欧州医薬品庁(EMA)の許可を去る3月申請した状態だ。「CT-P16」(アバスチンのバイオシミラー)はグローバル第3相を既に進めている。

    医薬品市場調査機関のIQビア(IQVIA)によると、昨年の第4四半期の欧州市場でレムシマは60%、トゥルクシマ(Truxima)は39%、ハジュマ(Herzuma)は19%のシェアを記録した。去る2月、ドイツを皮切りに、英国やオランダなどのヨーロッパ各地で販売を開始した「レムシマSC」も、市場拡大を本格化している。「レムシマSC」は昨年11月にEMAの許可を受けた世界初のインフリキシマブ皮下注射製剤による自己免疫疾患治療薬で、今年2月から欧州市場に本格的に発売された。

    さらにセルトリオンは11日、武田製薬とアジア・太平洋地域の製品群に関する権利と資産を大量に買収し、バイオシミラーと合成医薬品市場を一つにしたという評価だ。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-06-12 19:24:23