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韓国産「診断キット」海外で「出血販売」…過当競争で

輸出用診断キットが105種に 

    • 急増した輸出許可品目数


    ヨーロッパと中南米などに輸出する「コロナ19診断キット」の出荷を控えたA社は最近、輸出価格を平均10ドルから製造原価水準の8.5ドルに引き下げた。他の診断キット企業との価格競争が激しくなり、単価を下げるしかなかったからだ。 A社の代表は、「海外受注の過程で企業間の相互誹謗や価格ダンピングなどが日常化している」とし「わが社のように一歩遅れて診断キットの輸出に飛び込んだ後発メーカーは適正価格を受けにくい状況」だと吐露した。

    コロナ19が急速に拡散した海外からの注文が殺到し、一時は品切れで売れない状況だった国産診断キットの海外販売単価が急速に下落するなど、輸出環境が急激に悪化している。

    国内販売ではなく輸出用に食品医薬品安全処の許可を受けた診断キット製品が、短期間に大幅に増えたことによる波紋だ。海外契約を獲得するために競合他社の製品をけなすなど、国内企業間の誹謗争いが激しくなり、泥沼の戦いになっているという指摘も出ている。

    24日の食品医薬品安全処によると、前日までに輸出許可を受けた国産のコロナ19診断キットは66社で105品目に達する。これには国内緊急使用の承認を受けた9社の10製品も含まれている。輸出許可を受けた診断キット製品が短期間に急増したことで、遺伝子増幅(RT-PCR)や抗体・抗原などの診断方法を問わず、多くの診断キットの価格がピークから20~40%ほど急落したというのが業界の裏話だ。

    B社の関係者は、「供給が増加するので価格が落ちるのは避けられないようだ」とし、「診断キット事業に遅れて飛び込んだ企業ほど、利益を出すのは難しいだろう」と語る。 C社の関係者は、「診断キットを輸出する国産製品が100種を超えたなら、世界的には1000種以上の製品が競争していると見れば良い」とし、「輸出許可を一歩遅れて受けた国内後発メーカーの中には、実際には輸出していないところも多いだろう」と指摘した。

    後発メーカーだけでなく競争が激しくなったことで、コロナの初期に市場参入した企業の難しさも大きくなっている。米国食品医薬品局(FDA)から緊急使用の承認を受けたD社は最近、海外の取引先から一通のメールを受け取った。「他の韓国企業が現在の価格より30%安く供給してくれるので、価格を引き下げてくれないならば契約を解約し、新しいところと取引したい」ということだった。

    けっきょくD社は価格をある程度カットする線で妥協をしなければならなかった。 D社の関係者は、「海外取引先も韓国に診断キットメーカーが乱立していることを知っており、価格交渉をするのが常」だとし、「この3月には1個あたり10ドルを超えたが、最近は一部の企業が5ドル以下の価格を提示して市場をかく乱している」と憂慮した。

    さらに悪いことに、国ごとに輸入品質基準を以前よりも厳密に適用し、技術力が不足している企業は海外市場への参入そのものが難しくなっている。 E社の関係者は、「欧州の医療機器認証(CE)を受けると、診断キットを欧州と東南アジア諸国に自動的に輸出できたが、5月からは国ごとに独自の認証を追加している」とし、「製品の数が多くなったことから、技術検証を強化しようとするわけだ」と説明した。

    このように競争が激化して業者はコロナ19診断キットの性能を向上させるなど、差別化作業に速度を出している。シージェン社はコロナ19を含めて、インフルエンザ・肺炎などの感染症18種を同時に診断できる製品を発売する予定だ。ジンマトリックスはコロナ19をはじめ、全19種の呼吸器感染症疾患を同時に確認できる検査キットを来月に出荷する。スジェンテックは輸出している抗体断キットのほか、抗原迅速診断キット、中和抗体測定キット、定量診断キットなどを個別に出荷する計画だ。
  • 毎日経済_キム・ビョンホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-06-24 17:14:31