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アシアナも「びっくり実績」…「ベリーカーゴ」が奏功

旅客機を貨物機に活用 


    アシアナ航空は今年の第2四半期に市場予想を上回る「アーニングサプライズ」を達成した。「コロナ19」の拡散による激しい経営危機にもかかわらず、航空貨物事業が時ならぬ特需を享受しながら実績改善を牽引した。

    アシアナ航空は7日、今年の第2四半期に売上げ8186億ウォンと営業利益1151億ウォンを記録したと暫定実績(別途財務諸表基準)を公示した。同じ期間における純利益は1162億ウォンを出した。特に営業実績は昨年の第1四半期(72億ウォン)以来の5四半期ぶりに黒字転換した。第1四半期と比較すると売上げ(1兆1294億ウォン)は27.5%減少したが、当時の営業損失が2081億ウォンに達した点を考慮するとすばやい回復傾向を見せたものだ。

    このような実績の改善は、航空貨物の需要が増えた影響が大きかった。これに備えてアシアナ航空は、貨物機を弾力的に運航することに注力した。貨物機のチャーター便も積極的に編成した。その結果、第2四半期の貨物部門の売上げは、前年同期比で95%増加した。同じ期間の営業利益と純利益も、それぞれ2221億ウォンと1739億ウォン増えた。

    特に旅客機の貨物室を活用して貨物を運送する「ベリーカーゴ(belly cargo)」の営業を拡大した戦略が的中した。このために全体の路線で貨物部門の売上げが増え、その中でもアメリカ・ヨーロッパなどの長距離路線の貨物の売上げは前年同期比で2倍以上に上昇した。

    これとともにチャーター機の誘致営業にも集中した。アシアナ航空は今年4月、ベトナムのバンドン・ハノイ、中国の広州にLGディスプレイとサムスンディスプレイの技術者を輸送した。その後も印タミルナードゥ州チェンナイとベトナムのカインホア省ニャチャンに多数の大企業の人材を輸送した。また印ニューデリーや豪シドニー、フィリピンのクラークフィールドなどでは、現地の韓国国民を輸送するチャーター機を運航している。コロナ19事態で国際線定期便の運航率が昨年よりも92%減少したことから、収益性を改善するためにこれらの「ニッチ戦略」を選んだわけだ。 6月の一ヶ月間でチャーター機を運航して輸送した人員は計6390人に達する。

    またアシアナ航空は相次ぐ国際線の運休で長期間の駐機航空機が増えるやいなや、コスト削減のために独自の整備を早期に実施した。特に外注による整備予定だった航空機4機を独自整備に転換した。現在までに計27機の航空機に対する整備を完了した。アシアナ航空は今年2月に非常経営体制に突入した後、役員の給与返納と全従業員の有・無給休職を続けている。

    この日、アシアナ航空の関係者は「コロナ19拡散と買収・合併が行われる困難の中にも、すべての従業員が自救案の中で積極的に参与してくれたおかげで、予想外に良い実績を達成した」とし、「コロナ19の影響が長期化して今年の下半期にも苦戦が予想されるが、安全のための防疫・整備活動を強化し、貨物営業力の拡大と企業チャーター便の誘致を継続する計画だ」と付け加えた。
  • 毎日経済_ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-08-07 17:47:01