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現代自、5年後に電気自動車100万台を販売


    現代自動車は去る10日、電気自動車専用プラットフォームを適用する純粋な電気自動車ブランド「アイオニック(IONIQ)」をローンチした中で、来年から発売されるラインナップとして中型セダン「アイオニック6」、大型SUV「アイオニック7」、準中型CUV「アイオニック5」(左から)などのレンダリングイメージを公開した。 [写真提供=現代自動車]

    鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ首席副会長は、将来の電気自動車時代の幕開けを控えて勝負をかけた。 2009年9月に独フランクフルト国際モーターショーで、ブランド初の純粋電気自動車である「i10エレクトリック」を公開して11年ぶりに、電気自動車専用プラットフォーム(E-GMP)の開発と、ブランド(IONIQ)の出荷、生産ラインの構築などで電気自動車市場の攻略に拍車を加えている。チョン首席副会長は来年を電気自動車における飛躍のための元年とし、2025年までに電気自動車100万台と市場シェア10%以上などの目標を達成する計画だ。

    10日、現代自動車がローンチした純粋な電気自動車ブランド「アイオニック(IONIQ)」は、電気の力でエネルギーを作り出すイオン(Ion)と現代自動車の創造性を意味するユニーク(Unique)の合成語だ。現代自動車は2016年にスイスのジュネーブモーターショーで「アイオニック」プロジェクトを発足し、ハイブリッドカー(HEV)とプラグインハイブリッドカー(PHEV)や電気自動車(EV)などを販売しているが、EVを除くモデルはまもなく販売を終了する予定だ。

    来年に出荷する予定の「アイオニック」ブランドの最初の車は、昨年の独フランクフルトモーターショーで初公開された電気コンセプトカー「45」をモチーフにした準中型クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル(CUV)「アイオニック5」だ。コンセプトカー「45」は1974年にイタリアのトリノモーターショーで公開された「ポニークーペ」を現代的にアレンジしたモデルだ。国内自動車産業の歴史を新しく書いた現代自動車製「ポニー」が、ほぼ40年ぶりにEVとして復活することになったわけだ。2022年には空気力学的で優雅なシルエットで注目をあびた「プロファシー(Prophecy)」コンセプトカーを基盤にした中型セダン「アイオニック6」が出荷される。その後も2024年には大型SUV「アイオニック7」を出荷する計画だ。

    アイオニックはブランド名に車級などを表す数値を組み合わせた新しい車名システムを導入した。文字と数字を組み合わせた方法で、直感的でありながら、世界的に通用可能だというのが長所だ。現代自動車はアイオニックブランドを通じて、デザインと性能、空間性などが一次元高い商品競争力を披露する計画だ。ランプに幾何的形態のピクセルを採用して未来的なデザインを身にまとい、電気自動車専用プラットフォームを通じて、1回充電時に450キロメートル以上を走ることができる走行能力を準備している。

    現代自動車グループの電気自動車開発の歴史は11年前にさかのぼる。当時、現代自動車副会長に昇進したチョン首席副会長は、2009年9月のフランクフルトモーターショーに直接乗り出して、「経済性に優れた電気自動車などエコカーが未来の新成長動力」だと強調し、ブランド初の純粋な電気自動車である「i10エレクトリック」を世界に公開した。韓国では初の量産型電気自動車「ブルーオン」と、1回充電で139キロメートル以上を走ることができる「レイEV」を相次いで発表した。

    このような開発のノウハウを土台に、2016年に国産初のエコカー専用モデル「アイオニック」を出荷し、「ニーロEV」「コナ・エレクトリック」「ポーターⅡエレクトリック」などを順次発売し、国内の電気自動車市場をリードしてきた。来年には現代自動車のアイオニック5をはじめ、起亜自動車の最初の専用電気自動車「CV」、ジェネシス専用電気自動車「JW」、ジェネシス「G80」電気自動車などを出荷する計画だ。このために最近、蔚山工場の一部を電気自動車専用の生産ラインに変える作業に突入した。

    電気自動車専門メディアであるEVセールスによると、今年の上半期に現代・起亜自動車の世界電気自動車の販売台数は4万3689台で、市場シェアは6.8%と集計された。テスラ(27.8%)とルノー日産(10.2%)、フォルクスワーゲングループ(10.0%)、BYD(7.3%)には押されたが、今後5年以内に支配権を覆すというのがチョン首席副会長の構想だ。

    チョン首席副会長は先月、青瓦台が開催した「韓国版ニューディール国民報告大会」に映像会議の形式で参加し、2025年には現代自動車グループが電気自動車100万台を販売し、市場シェア10%以上を達成するという計画を明らかにした。このためにチョン首席副会長は最近、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長と崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長、具光謨(ク・グァンモ)LG会長などと連鎖会合を持ち、「コリアバッテリービッグテント」構築に乗り出した。国内グループ間の協力を通じて、電気自動車の製造原価の半分ほどを占めるバッテリーの製造コストを下げ、バッテリーを新しいサービスプラットフォームとして開発するという見通しが出ている。

    また現代自動車はアイオニックブランドの立ち上げと同時に、「アイムインチャージ(I`m in Charge)」キャンペーンを進めて、電気自動車の普及を前倒しにする計画だ。また来月3~5日には独ベルリンで開かれるヨーロッパ最大のIT・家電博覧会「IFA 2020」に参加し、未来のモビリティ戦略とエコカーの出荷予定などを明らかにする予定だ。
  • 毎日経済_パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-08-10 22:29:17