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斗山重工「韓国型複合ガスタービン輸出」を本格化


    流動性危機を劇的に踏み越えて立ち上がった斗山重工業は、韓国西部発電などの公企業と手を取り合って親環境(環境にやさしい)エネルギー技術の輸出に拍車をかける。

    昨年末、世界で5番目であり国内では初めて自社開発した韓国型複合ガスタービン(写真)がその主人公だ。今年の年末に北米などを対象に受注を本格的にさぐって、2023年から韓国型複合ガスタービンの標準モデルを海外市場に輸出する計画だ。 22日、西部発電・斗山重工業・韓国海外インフラ都市開発支援公社(KIND)は、ソウル市汝矣島のIFCフォーラムで「韓国型複合ガスタービン海外市場の共同進出協定」を締結し、このような構想を発表した。

    今回の協約は西部発電・斗山重工業が推進する韓国型複合ガスタービン海外事業のロードマップの一環だ。斗山重工業が独自の技術で開発したガスタービンを西部発電所属の金浦熱併合発電所に設置して、2023年までに実証を経て標準モデルを完成し、海外市場の攻略に乗り出すという方針だ。来年初めまでに加速度耐久性と信頼性試験、燃焼器の安全試験などの性能テストを通じて設備の信頼性を確保する予定だ。

    西部発電・斗山重工業・KINDは海外市場攻略のために、10月にタスクフォース(TF)「チームコリア」を構成して、年末から本格的に事業受注活動に入る計画だ。斗山重工業はガスタービンの開発と製造技術のサポートを担当し、西部発電はガスタービンの運営および維持を担当する。 KINDは金融支援に乗り出す。

    ガスタービンを活用した複合発電は、親環境エネルギー技術に分類される。天然ガスを使用することから既存の石炭火力発電に比べ、温室効果ガスと微細粉塵の排出は少ない。また電気を2回発電することから、既存の火力発電よりも熱効率も高い。

    ただし発電用ガスタービンの技術を保有している国は、米国・ドイツ・日本・タリアに続き韓国の5カ国だけだ。現在、世界市場の96%は米国・ドイツ・日本の企業が占めている。石炭火力と原子力発電プラントへの依存度が高かった斗山重工業は流動性危機を経験した後、事業構造再編に乗り出した状態だ。これに加えて風力発電やガスタービンなど、政府基調に合わせて「環境にやさしいエネルギー企業」に変身を図っている。
  • 毎日経済_ペク・サンギョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-09-22 18:34:56