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韓国ヤクルト、BTSパッケージの「hyコーヒー」大ヒット

昨年は270万本販売 


    • ある消費者がパッケージに防弾少年団(BTS)のメンバーの写真を塗られたhyの『hyホットブリュー』 製品を購入した後、撮影した認証写真。 [写真提供=hy]



    新曲『Butter(バター)』 でビルボードホット100の1位を占めた防弾少年団(BTS)の人気で恩恵を得ている製品がある。それはhy(韓国ヤクルト)のRTD(レディ・トゥ・ドリンク)コーヒーである「hyコールドブリュー」と「hyホットブリュー」だ。

    これらの製品は2018年にBTSとのコラボレーションで、パッケージにBTSのメンバーの顔のイラストや写真を入れたのが特徴だ。最近、BTSのグローバルな人気上昇に支えられ、海外市場で飛ぶように売れている。

    7日の流通業界によるとhyは最近、予期せぬRTDコーヒーの輸出大ヒットで大笑している。 2019年の「hyコールドブリューアメリカーノ」 を皮切りに初めて輸出を開始したhyは、その年に91万本を販売しており、昨年には270万本を販売して前年比で約66%の伸びを記録した。昨年も国内飲料の輸出では珍しい成果を上げており、さらに今年は上昇傾向がはるかに急峻だ。すでに今年1~4月の販売量は270万本を記録し、昨年一年間の販売量を超えている。

    hyの関係者は「2020年は国内販売量が輸出量より多かったが、今年は5月末を基準に輸出量が内需を上回った」とし、「指数関数的な販売量の増加で、内部的にもとても鼓舞されている」と語った。

    この製品の輸出が本格的に増え始めた2019年は、hyがコールドブリュー製品のパッケージに、これまでのBTSメンバーたちの顔のイラストの代わりに写真を入れた時だった。メンバーの写真をまとったパッケージは、ファンにとってはるかに高い所有欲を刺激して購買を急増させたとみられる。実際に一般企業が生産した製品のうちで、パッケージにキャラクターやイラストではなくBTSの実際の写真を使ったのは、当時はコールドブリューが初めてだった。

    hyはこれにとどまらず、2020年6月にはBTSのメンバー写真を入れ替えてパッケージデザインを変更し、米国・台湾・フィリピン・豪州・アフリカなどに輸出販路を拡大した。現在、それらの製品輸出国は総20カ国だ。

    特にこの時期はBTSのシングル『Dynamite(ダイナマイト)』 が韓国歌手では初のビルボードホット100チャート1位を占めて、グローバルトップ歌手としての地位を強固にした時だった。常勝疾走するBTSの勢いに後押しされて、hy製品の海外販売量も急激に増え始めた。

    実際にTwitterをはじめとする社会関係網サービス(SNS)は「BTSコーヒー」と呼ばれるコールドブリューとホットブリューを買って飲んだという認証メッセージが継続して上がってきている。日本のアーミーはツイッターで「ファミリーマートでついに手に入れた!」とし、「種類別にぜんぶ買いたかったけど、いったん3つだけ買ってきた」 と書いた。

    hyが発酵乳に集中していた事業ポートフォリオを脱皮するために、2016年に発売したコールドブリューは差別化された味とデザインでコールドブリュー市場に旋風を巻き起こし、hyの主力商品として定着した。特にこれまで生産・流通が難しくて大量に出荷しにくかったが、常温の水で抽出するコールドブリュー方式のコーヒーを、携帯性と飲用利便性が優れたRTD製品として製品化した点が良い反応を導いた。

    市場に登場した最初の年の夏は、一日平均で10万本が売れたほど高い人気を集めた。売上げもまた初年度の300億ウォンから現在まで累積売上げ1120億ウォン記録し、安定した人気を続けている。 hyとBTSの契約期間は2025年までだ。 2019年に再契約を行い、これまで1年間だった契約を大幅に延長した。 hyはしばらくはこのようなコラボレーションの効果をおおいに得ることを期待している。
  • 毎日経済 キム・ヒョヘ記者 | 入力 2021-06-07 17:29:30