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[仁川AG] 参加国の経済力と金メダルの相対関係を分析

第17回仁川アジア大会 

  • 3日、仁川アジア競技大会が閉幕式を明日に控え、終盤に向かって走っている。歴代アジア大会のように、今回も中国が1位を占めると思われる。しかし個別に金メダルの内容を分析してみると、アジア大会はかなりの変化を見せている。

    特定の国が伝統的なメダル畑の種目を脱してメダル獲得領域を拡張するかと思えば、国ごとに持っていくメダルの数にも変化がうかがえる。

    • < 韓・中・日の金メダル数及び主要種目の金メダル数 >

    今回の仁川アジア大会の3強、韓・中・日の金メダル分布と、参加国の経済力と勝敗の関係を分析してみた。

    韓・中・日の3カ国の金メダル獲得種目を分析した結果、韓国が強みを見せた種目と中国・日本が強みを見せた種目には大きな違いがあった。中国と日本の場合は、既知のようにメダルがたくさんかかった水泳・陸上などの基礎種目で上位を占めた。一方、韓国は乗馬・フェンシング・ボウリング・アーチェリー・射撃など、器具を使用する「器具型」種目で多くのメダルを獲得した。

    2日午前まで、3国の金メダル獲得状況をみると、1位を走っている中国がやはり最も経済的なメダルレースを繰り広げた。中国は金メダル10個以上がかかった種目のほとんどで、少なくとも20%以上の金メダルを持っていく集中力を見せた。2日現在、まだ試合が進行している陸上の次に多くの金メダルがかかっている種目は射撃だ。

    中国は射撃の金メダル総44個のうち27個を持って行き、60%以上のメダルをさらえた。韓国も射撃強国だが、中国の成績には大きく及ばない。韓国は今回のアジア大会射撃で、全体の18%台にあたる金メダル8個を持っていった。金メダルが38個かかった水泳で、中国と日本の強さは特に目立つ。中国と日本が水泳で取った金メダルを合わせると34個で、事実上この2国が水泳にかけられた金を独占した。

    一方、韓国が強みを見せた種目は乗馬とフェンシング、ボウリングとアーチェリーだ。これらの種目は相対的に金がかかる、先進国型の種目に分類される。しかし、これらの種目にかけられたメダルは多くなく、全体のアジア競技大会の成績には大きな影響を与えられない。それでも、最も金メダルがたくさんかかった種目はフェンシングだ。韓国は金メダル12個のうち8個を持って来た。

    経済力と競技力の高い相関関係も再確認された。

    • < 中「陸水射」独走固い / 経済力は即ちスポーツ強国 / 中東不振、北突風 >

    韓国の1人当たりの国内総生産(GDP)は1994年に1万ドルを超えた。1990年には6642ドルだった1人当たりのGDPは、IMF外国為替危機を除いて以後は大幅に増える。この期間に韓国は日本を確実に抜いて2位に上がった。94年広島大会を除けば、韓国は日本に絶対優位を見せている。

    一方、経済成長が止まった国はアジア大会の成績表も良くなかった。

    1994年の日本の1人当たりGDPは3万8800ドルで、世界最高水準だった。当時、自国で開かれた大会で日本は金メダル64個で2位を占めた。しかしその後、日本がアジア大会で持って行く金メダルは縮小した。2010年広州大会の時は48個にとどまり、今回の仁川アジア大会でも、閉会式を二日後に控えた時点で金メダルは40個に過ぎない。昨年、日本の一人当たりGDPは1994年の水準と大きく変わらない。

    かつてアジアの先進国であったフィリピンは、タイやインドネシアなどのような地域の国に比べて経済成長率が鈍くなり、アジア大会の成績も低下傾向にある。86年フィリピンは6位を記録したが、当時マレーシアやインドネシアは金メダルを一つも取れなかった。しかし、最後の広州大会でフィリピンは金メダル3個で22位にとどまった。

    一方、カザフスタンは94年のアジア大会に初めて登場して4位に上がった後、持続して金メダルの数を増やしている。最近の大会では韓・中・日に続き、イランとともにアジアのスポーツ大国としての地位を確立した。カザフスタンの昨年GDPは1万ドルを超えた。

    経済力とアジア大会の成績が無関係の国もある。代表的なのが中東の国々と北韓だ。1人当たりのGDPが数万ドルを超える中東諸国だが、これらはアジア大会で特別な成績を出せずにいる。

    一方、北韓は経済成長と関係なく、毎回アジア大会で話題を呼び起こして宣伝している。今回の仁川アジア大会でも北韓は重量挙げで世界新記録を樹立するなど、いくつかの種目で優れた実力を見せている。

    北韓は2002年釜山大会で9位を記録し、2010年広州大会と2006年カタール大会でそれぞれ12位と16位を記録した。
  • 毎日経済_仁川=ムン・スイン記者/ペク・サンギョン記者/チョ・ソンホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-10-02 17:16:40