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イ・セドル9段がプロ棋士会を突然の脱退…韓国棋院と正面衝突の予感

  • アルファ碁との対局後、大衆的な人気を呼んだイ・セドル九段がプロ棋士会を脱退した。

    イ9段は17日、汝矣島(ヨイド)63ビルでのKB韓国囲碁リーグ開幕式場でプロ棋士会のヤン・ゴン会長に会って脱退書を渡した。イ9段の実兄でありマネージャーの役​​割をしてきたイ・サンフン9段も脱退書を提出した。プロ棋士会は、プロ棋士320人全員が加入している団体で、脱退するという記事が出たのは今回が初めてだ。

    イ・セドル兄弟は「棋士を拘束する不合理な慣行」を脱退理由に挙げた。現規則によると、棋士会脱退時、韓国棋院主催の棋戦には一切参加できなく、棋士の収入から3~5%の積立金を一律に控除する。イ9段は国内棋戦だけでなく、さまざまな世界大会で活動して高所得を得てきた。イ9段は控除が過度に一律だという点などが不合理だと判断したことが分かった。

    イ9段は「韓国棋院との衝突を望まない。外国主催の大会出場の収益のうち10%を納付する棋院発展基金などの棋院の他の政策には、大部分そのまま従うつもりだ」との立場を明らかにした。続いて、「韓国棋院構成員として棋士職まで去るという話ではない」と付け加えた。

    しかし、関係者によると、イ・セドルは韓国棋院と衝突につながる可能性が非常に大きい。ヤン・ゴンプロ棋士会長は19日午前、棋士代議員会を招集、対策を議論する。プロ棋士会の定款には、棋士会から脱退すると韓国棋院が主催する日程に参加できないという内容が含まれている。イ・セドル側はこれらの条項の折衝が行われない場合は、司法的な判決に頼る意志を示している。

    一方、イ9段は過去にも数回、突出行動と発言で韓国棋院の「慣行」に挑戦してきた。イ9段は16歳だった1999年に、「昇段大会が実力を反映していない」とし、3段に昇段した後、大会に参加しなかった。韓国棋院は最終的に2003年1月、一般棋戦を昇段大会に置き換えて主要大会優勝時に昇段をさせるという新しい制度を導入した。イ9段はまた、2009年にプロ棋士会が韓国囲碁リーグ不参加を宣言した自分に懲戒意思を見せると、韓国棋院に「休職届」を提出して囲碁界に波紋を投げた。イ9段は6カ月後の2010年1月、韓国棋院と協議した後、復帰した。
  • オンラインイシューチーム | 入力 2016-05-19 10:07:00