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「東海湫岩」と「群山仙遊島一円」…新しい韓国観光名所に

    • 「東海湫岩」の夕暮れ 写真提供=文化財庁



    文化財庁は5日、「江原道東海市湫岩洞(チュアムドン)の東海湫岩(トンヘチュアム)と、全羅北道群山市沃島面(オクトミョン)の群山仙遊島・望主峰一円を国家指定文化財の名勝(ミョンスン)指定を予告した」と述べた。

    「東海湫岩」は古生代初期(カンブリア)の石灰岩が長い年月にわたる海岸浸食作用で形成された岩峰(岩の割れ目)だ。そびえ立つ「チョッテバウィ(燭台岩)」を中心に、いくつかの石柱が一列に並んでいる形だ。太陽の動きに応じて燭台岩、カヌムスェバウィ(照準岩)、ヒョンヂェバウィ(兄弟岩)の姿が美しいうえに、景観が優れていることで有名だ。

    「東海湫岩」は高麗末に三陟沈氏の始祖である沈東老(シム・ドンノ)が三陟(サムチョク)に都落ちしたときに、恭愍王(コンミンワン)から下賜された「北坪海岩亭(プクピョンヘアムヂョン)」(江原道有形文化財第63号)が所在するところでもある。朝鮮の世祖時代の政治家の韓明會(ハン・ミョンフェ)が江原道提察司(チェヂャルサ)としてあった頃、海の上にそびえるこれらの岩の姿がまるで「美人の歩く姿」のように見えたとし、「凌波臺(ヌンパデ)」と命名した海だ。朝鮮の風俗画家の金弘道(キム・ホンド)が描いた「ヌンパデ」というタイトルの絵には、この「東海湫岩」の姿がありありと描かれている。

    • 檀園 金弘道の「金剛四君帖(クムガンサグンチョプ)」のうち「ヌンパデ」 写真提供=文化財庁



    これといっしょに「名勝」指定された「群山仙遊島望主峰一円(クンサン ソニュド マンヂュボンいちえん)」もまた美しい景観で有名だ。むかし無念にもここに流配されたある忠臣が、北を眺めながら王を懐かしんだという由来があり、空と海が赤い色合いに変わる「仙遊落照(ソニュナクチョ)」を見ることができるところでもある。宋の国の使臣として高麗に来た徐兢(ソ・グン)が編纂した「宣和奉使高麗圖經」によると、望主峰(マンヂュボン)には海の神に祭祀をささげていた「五龍廟(オリュンミョ)」(群山市郷土文化遺産第19号)がある。

    文化財庁は30日のあいだ予告を通じて意見を集めた後に、文化財委員会の審議を経て2つの場所を国指定文化財「名勝」に指定する予定だ。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-02-10 11:15:12