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カラオケ負けてバンドルーム活性化...20分練習すれば私もギタリスト
- 若者の通りの弘益大前。ロッテシネマの裏通りに「ライブバンド・セン」という看板が目に入ってくる。5階建ての建物全体から休む間もなく音楽の伴奏が流れてくる。通常のカラオケかと見回すと、それぞれ楽器を一つずつ持ってモニターの前で演奏をする。演奏者の年齢代は千差万別。小学生から10代の青少年、さらには40代以上の主婦まで、各部屋で演奏三昧にのめり込んだ。最新の流行歌からオールド・ポップソングまでバラード・ロック・ダンスなどジャンルを問わず多様な曲が演奏される。興味深いのは、彼らのうちの相当数が、これまで一度も演奏してみた経験がない、言葉そのまま「生初歩演奏者」という事実だ。ところで、どうやって演奏が可能なのだろうか。
演奏方法を知らせてくれるモニター映像を真似れば自動でバンド音楽が完成する
秘訣はデジタルドラムとギター・キーボードなどで構成されたバンドシステムにある。この製品は、難しい楽譜やコードをなくし、モニターに出るビジュアルノットに合わせて楽器ボタンを押すと演奏ができるようにつくった。10年前、娯楽室で人気を集めた「オーディション」や「パンプイットアップ」などのリズムアクションゲームを考えれば理解が早い。ビジュアルノットは演奏位置と方法を映像で見せてくれるが、演奏者はこれを見て真似さえすればバンド音楽が自動で完成される。社内福祉用に人気
例えば、ギターは5個のプレイボタンで24個の主要ギターコードを演奏することができる。ボタンを押したまま弦を弾くと楽譜に合う音が出る。キーボードとドラムもまた誰でも簡単に演奏が可能だ。GS L&Cのアン・チャンドン代表は、「使用方法が簡単で子どもや年齢が高い方たちも20~30分だけ習えば簡単に真似できる。難易度によって合計4段階のデジタル楽譜システムをつくり、初歩者だけでなく演奏の高段者も面白く楽しめるよう製作した」と語った。
演奏時、楽器に付着されたセンサーで使用者の演奏の正確度を把握し、カラオケのように点数をつけてくれる。1000曲の楽譜を内蔵しており、毎月最新曲がアップデートされる。ボーカルとキーボード・ドラム・ギターなど最大4人まで演奏に参加できるが、自動演奏も可能で1~2人が来ても楽しめる。
このシステムをつくった会社は、GS L&Cで上場会社のGSIの関係社だ。GSIは1972年、ホンチャンという商号で出発し、世界128か国に100種類を越える計測器と中継器を輸出する通信装備業者だ。2009年、専門計測器のネットワーク分析器を国産化し、技術力と商品性を認定された。40年以上、通信装備と計測器を製造・販売してきた会社でバンドシステムを出したのが多少意外だ。
アン代表は、「これまでおこなってきたB2B（企業対企業）事業以外に人生を潤沢にできるB2C（企業対消費者）文化アイテムを探し、ネットワークと通信など核心技術力を土台にライブバンド・センを開発するようになった」と語った。バンドシステムが単純に見えても会社がこのシステムを開発するのに3年がかかり、70億ウォンを越えるお金が投資された。楽器（ギター・ドラム・キーボード）とモニター・大型スクリーン・スピーカー・音響を調律するステーションバンド（本体）などを備えたこのシステムのセット当たりの価格は3060万ウォンだ。
関心を集めるのは、このバンドシステムがカラオケ・ゴルフルームに続き、バンドルームという新しい文化空間を創出するかどうかだ。事業性に目を注いだ大企業では、すでにライブバンド・センに立ち寄った。KT関係社、サムスングループ系列社の役員たちも、ここに立ち寄り製品を賞賛したという裏話だ。KT・サムスンも活用性に注視する
鍵は流通網の確保とマーケティング・価格競争力などだ。製造会社であるため、専門の流通人材と販売所が足りない。草創期、ゴルフゾーンがゴルフ部屋の市場シェアを高めることができた秘訣は、競争力のある地域総代理店事業者を確保したからだ。利用料は1時間で2万5000ウォンのラインで、カラオケ1時間料金に比べて2倍程度高いが、4人以上の人員が同時に楽しめるという点を勘案すれば、十分に競争力がある。アン代表は、「みんなで集まって演奏しながらストレスを解消でき、社会の職員団結を高めることができ、学校では暴力・いじめ問題を減らすのにも効果がある」と語った。 - 毎経エコノミー_キム・ボムジン記者／写真_パク・チョンヒ記者 | 入力 2012-07-17 10:04:15
