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映画『82年生まれ、キム・ジヨン』悪質な書き込みに傷心

内容とは無関係のコメントや評価テロ 

    • 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』


    映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が公開5日めで観客100万人を突破するなど注目を集める中で、一部の男性ネチズンを中心に、「1980年代生の女性が何が悔しいのか」という式の攻撃的な反応が出ている。映画は同時代の女性が体験する苦衷の共感に焦点を合わせたが、一部の男性がこれを性対決に持っていこうとするものだ。 20・30代の男性が持っている「社会から二重の被害を受けたという認識」が作用したという分析が出ている。

    28日の正午の時点で男性利用者が多いことで知られる「イルガンベスト(イルベ)」の掲示板には、映画や原作小説『82年生まれ、キム・ジヨン』関連の記事が公開日(23日)後だけで160件に至った。

    絶対多数は「絶対韓国女性と結婚してはいけないということを知ることができる。全世界の女性が共通で行う、一人育児・家事さえも嫌うのを見ることができる」「67年生まれキム・オクスンなら認める。82年生まれなら人生×クルパン(蜜版/良い暮らし)女性らが、何がそんなに悔しいのか」などの攻撃的な投稿だった。

    この映画がボックスオフィスと前売り率1位を記録したという内容の記事にも、「被害妄想患者だ」「1980年代生なら10代パスニ(追っかけ)、20代テンジャンニョ(味噌女)、30代マムチュン(母虫)」などのコメントが上がった。これはポータルサイトや映画の評価コーナーでは映画を支持するコメントが大半であることと相反する。あるネチズンは「男を嘲笑したものでもなく女性の生活について描いた映画なのに、なぜ性別に対する卑下とアクプル(悪質な書き込み)をするのかわからない」と述べた。女性観客の間ではこの映画を数回観覧する 「n次観覧」や「ヨンホンポネギ(魂を送る)」形態の映画支持現象が現れている。「魂を送る」とは、本人が直接観覧していなくても観覧客が少ない時間帯に予約し、観覧客の集計数を増やす方法だ。

    週末に映画を見た会社員の女性キム某さん(30)は、「周辺の反応を見ると、ふつうの男性は反応がないのに、オンラインでは一部が性対決をあおっているようだ」と話した。

    翰林大社会学科のシン・ギョンア教授は、「(この映画は)共感の問題であり、女性と男性の対立に持って行くのは大きな誤解」だと指摘した。 20代の男性は時代の変化とは異なり、「男が家族を扶養しなければならない」という教育を受けて育ったが、就職難などでこれを実現するのは難しい現実に怒り、これを女性に投射しているというのがシン教授の診断だ。建国大学文化研究所のユン・ジヨン教授は、「20・30代の男性は50・60代の男性が享受した特権を当然享受するだろうという認識がある」とし、「そうすることができないことを社会的少数者や、弱者である女性に責任を転嫁すること」だと述べた。
  • 毎日経済_イ・ユンシク記者/イ・ジンハン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-10-28 19:51:01