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韓ゲーム社、NCソフト…営業利益1兆に挑戦

    • NCソフトの実績(右)とモバイルゲームの売り上げ(左)


    「アンタクト(非対面)」代表銘柄として脚光を浴びているNCソフト(NCSOFT)は今年、史上初めて営業利益1兆ウォンクラブに名前を上げる見通しだ。下半期の新作発売と海外進出が、収益性向上の原動力として評価されている。

    2日、金融情報会社エフアンドガイド(FnGuide)によると、NCソフトは連結ベースでの今年の営業利益は1兆428億ウォンを記録すると予想されている。これは昨年よりも約117.7%急増した数値だ。NCソフトの売り上げも昨年より64.44%増加し、2兆7975億ウォンに達するだろうと証券業界は期待する。

    このような証券業界の予想が実現した場合、NCソフトは今年の営業利益率37.28%を記録することになる。証券業界はまた、NCソフトの純利益率も今年は29.21%に達するだろうと予想する。営業利益率と純利益率が同時に30%を越える、いわゆる「超選り抜き30-30クラブ」加入を目前にすることだ。

    「超選り抜き30-30クラブ」は負債比率100%未満でありながら、営業利益率と純利益率が同時に30%を超える企業をいう。 NCソフトはこの第1四半期ベースで負債比率が36.98%にとどまるだけに、利益部門が証券会社の予想通りになる場合は加入も可能だ。

    企業分析専門機関である韓国CXO研究所によると、昨年に「超選り抜き30-30クラブ」に名前をあげた上場企業は16社にとどまった。それさえも中小企業を中心とするコスダック上場企業が13社であり、有価証券市場の上場企業はKT&G、光州新世界、斗山ソルースの3社にとどまった。 NCソフトは優れた財務構造と開発能力を武器に、競合他社の牽制を迅速に退ける「好循環」に進入したと評価する理由だ。特に「リネージュ」シリーズが持つブランド力がゲーム市場を強く支配しているという評価だ。

    NCソフトは特にモバイルゲームの分野で、競合他社の追撃を相次いで引き離している。第1四半期のNCソフトモバイルゲームは売上げ全体のうちの75%を担うほど、「キャッシュカウ」の役割を果たしている。ネクソンなど競合他社はモバイルゲームの新作でNCソフトを牽制しているが、NCソフトはその都度すばやいアップデートで市場支配力を維持している。

    実際にネクソン(NEXON)は先月15日にモバイルゲーム『風の王国:Yeon』を発売し、すぐさま売り上げ1位を記録して波乱を起こした。しかしこれは長くは続かなかった。わずか半月で『リネージュM』が売上げ1位を記録し、『風の王国:Yeon』を2位に押し出した。『リネージュ2M』に奪われた売上げ1位の座を前作の『リネージュM』が再び占め、NCソフトはモバイルゲームで独歩的な競争力を見せている。

    未来アセット大宇のキム・チャングォン研究員は、「リネージュ2Mは12日に攻城戰の更新を通じて、第3四半期にも第2四半期レベルの売上げを維持することが期待されている」とし、「先月のリネージュ2Mの順位下落は一時的な現象だと判断する」と語った。またNCソフトは今年、『リネージュ2M』を日本と台湾などで発売する予定だ。これまでリネージュシリーズが中国や日本などの海外でも人気を立証しただけに、『リネージュ2M』が定着するとNCソフトの実績は目に見えて改善される見込みだ。今年の第4四半期の新しいモバイルゲーム『ブレイドアンドソウル2(Blade & Soul 2)』を予定通り発売すると、無理なく今年の営業利益1兆ウォンを達成すると予想される。IBK投資証券のイ・スンフン研究員は、「来年には新作『アイオン2(Aion 2)』などの大型ゲームを発売し、さらに海外進出が予想されるため、株価の下落は長くならないだろう」と説明した。

    NCソフトはこのような実績の向上に比べ、競合他社よりも株価収益率(PER)は低水準だ。今年の予想実績で算出したNCソフトのPERは、先月31日の時点で21.78倍を記録している。同じ期間に競合他社のネットマーブルのPERは42.41倍に達する。KB証券のイ・ドンリュン研究員は「NCソフトの株価は今年に入って、ゲーム業界で最も説得力の上昇を見せている」と言いながらも、「高い利益成長率を勘案すれば、まだ上昇余力もあるようだ」と説明した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-08-03 09:04:50