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「ザ・キング」最終回 イ・ミンホ&キム・ゴウンの幸せな結末 難解な設定がネックに

  • ▶ この記事にはドラマ本編のあらすじやネタバレの一部が含まれています。

    2020年上半期最高の期待作『ザ・キング:永遠の君主』が最終回を迎えた。

    去る12日に韓国で放送されたSBSの金土ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』最終回ではイ・ゴン(イ・ミンホ)とチョン・テウル(キム・ゴウン)の恋が成就する姿が描かれた。

    この日、イ・ゴンはイ・リム(イ・ジョンジン)を阻止するためにチョ・ヨン(ウ・ドファン)と一緒に1994年の「謀反の夜」に戻った。イ・ゴンは完全体の萬波息笛を持って竹林に向かい、イ・リムの後を追って刀で斬った。

    最初はイ・ゴンに気づかなかったイ・リムだったが、その後、彼が大人になったイ・ゴンであることに気づき、イ・ゴンは「逆賊イ・リムを斬首する」とイ・リムを処断した。

    その間、チョン・テウルは次元の扉の中でイ・リムを守っていた。チョン・テウルは自分が持っていた半分の萬波息笛が消えると1994年に向かったイ・ゴンが失敗したと考えた。チョン・テウルは目の前にいるイ・リムを殺すために拳銃の引き金を引いたが、発砲されなかった。しかし1994年のイ・リムが死ぬと弾丸が飛び出し、次元の扉の中にいたイ・リムは最終的に死を迎えた。

    2020年4月25日、大韓民国に戻ってきたチョン・テウルは自分に会いにくると話していたイ・ゴンを待っていた。大韓帝国のイ・ゴンもチョン・テウルと会うために数知れないパラレルワールドでチョン・テウルを探し続けた。イ・ゴンはチョン・テウルと同じ顔をしていても異なる人生を生きている人達と出会って「誰かを探しているのですが、この世界ではないようです」と残念がった。

    そんな中、チョン・テウルは家の前に白馬がいるというミョン・ナリ(キム・ヨンジ)からの電話を受け、急いで家に向かった。お互いに気づいた2人はきつく抱きしめあい、チョン・テウルは「私がどれだけ待ったと思うの」と不満をこぼした。これにイ・ゴンは「逆賊を断罪して、ヨンを連れ戻さなくてはならず、また道を探さなくてはいけなかった。そうして全宇宙の扉を開けていたら遅れてしまった」と答え、チョン・テウルはイ・ゴンに熱くキスをした。

    以後、2人は週末ごとに時空を行き来してデートを楽しんだ。イ・ゴンは大韓帝国の皇帝であり、チョン・テウルは大韓民国の刑事としてそれぞれの人生を生き、2人はお互いを愛し続け、年を取った2人の手がクローズアップされてハッピーエンドの結末で最終回を迎えた。

    作品はハッピーエンドで終わったが、期待に及ばなかったという反応が優勢だ。『ザ・キング:永遠の君主』は「ヒット作メーカー」キム・ウンスク作家と「ロコキング」イ・ミンホ、「ロコクイーン」キム・ゴウンの出会いで熱い関心を集めたが、放送序盤を除いては一桁台の視聴率に留まった。

    視聴者の人気を集められなかった理由は様々だ。最大の問題は「パラレルワールドのファンタジーロマンス」を標榜したものの肝心のパラレルワールド(平行世界)という概念を視聴者に明確に説明できなかった点だ。作品の中心となる概念が明確に説明されず、視聴者のあいだで混乱が続き、自然と視聴率が下落する結果を招いた。

    過度のPPL(間接広告)も問題だった。320億ウォンほどの制作費を充当するためか、毎話ごとにチキン、コーヒー、LEDマスク、キムチなど様々なPPLが登場した。一部の視聴者のあいだでは「ドラマを見ているのかCMを見ているのか分からない」という反応が出るほど、ドラマの流れが頻繁に切れてしまった。ここに2度の倭色(GCや設定の一部が日本風)物議まで重なり、残念がる声が上がった。

    一方、『ザ・キング:永遠の君主』の後続には来る19日からチ・チャンウク、キム・ユジョン主演の『コンビニのセッピョル』が放送される。
  • 毎日経済 スタートゥデイ イ・ダギョム記者 | 入力 2020-06-13 07:01:02