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「ハッシュ」最終回 ファン・ジョンミンと「H.U.S.H」の良心宣言

  • ▶ この記事にはドラマ本編のあらすじやネタバレの一部が含まれています。

    『ハッシュ』のサラリーマン記者たちの反乱は最後まで熱かった。

    JTBCの金土ドラマ『ハッシュ』(演出:チェ・ギュシク、脚本:キム・ジョンミン、制作:Keyeast、JTBCスタジオ)が6日、好評のうちに幕を閉じた。ハン・ジュンヒョク(ファン・ジョンミン)、イ・ジス(イム・ユナ)、そして「H.U.S.H」のメンバーたちはついに沈黙を破り真実の声を上げた。毎日韓国(新聞社)に立ち向かった彼らの正面突破は痛快で刺激的なカタルシスを与えた。

    今日よりも良い「明日」を切り開く「H.U.S.H」6人の目覚ましい歩みは響きを残した。

    ナ・ソンウォン局長(ソン・ビョンホ)の逆襲にハン・ジュンヒョクのビッグピクチャーは失敗に終わるようだった。優位を占めたナ・ソンウォン局長は「一度だけ、土下座すれば首にしない」と計画をやめさせ、まともに裏切られたパク・ミョンファン社長(キム・ジェチョル)は記者会見を指示し自分が受けたことを同じように返そうとした。

    ハン・ジュンヒョクも全てを諦めたかのように会社の決定を素直に受け入れることを約束した。イ・ジスは毎日韓国の入社から正社員への転換まで、自分がホン・ギュテ(イ・スンウ)の脇役に過ぎなかったことを知った。しかし衝撃よりハン・ジュンヒョクのことを心配する方が先だった。再び手にしたペンホルダーを降ろし長年の同僚たちに背を向け真実を明らかにするためにすべてを捧げた彼が突然心を変えたからだ。遅ればせながらハン・ジュンヒョクの本心を知った仲間たちも同じ気持ちだった。しかし「H.U.S.H」のメンバーたちの引き止めにもかかわらず、何も言わずに背を向けるハン・ジュンヒョクの姿は心を痛めた。

    イ・ジスは毎日韓国を離れることを決心した。不正採用の真実を知った以上、うその名札をつけて生きていけないと思った。彼女は「H.U.S.H」の先輩たちに謝罪と感謝の意を伝え最後の送別会に参加した。しかし、これは終わりではなく新たな始まりを知らせる意気投合の場だった。ハン・ジュンヒョクはもう一度、予測を超えるビッグピクチャーを描いていた。実は記者会見はパク・ミョンファン社長の決定以前にハン・ジュンヒョクが頭の中で描いていた最後の絵だった。毎日韓国の真実を明らかにするには彼らが直接作成したステージが必要であり、新羅日報に記事を情報提供したことからナ・ソンウォン局長にばれたことまで、すべて計画の一部だったということだ。そこで「一緒に行こう」というヤン・ユンギョン(ユ・ソンフン)の一言から始まり「H.U.S.H」のメンバーたちはみんなで意見をまとめた。

    ハン・ジュンヒョクの記者会見をはじめ「H.U.S.H」メンバーによる良心宣言が相次いだ。「書いてくれた通りに読まなければならない」というナ・ソンウォン局長の言葉が無視し、ハン・ジュンヒョクは自分が「No Gain, No Pain」を取り除いた張本人だと告白し、オ・スヨン(キョン・スジン)を極端な選択に至らせた毎日韓国の不正採用の事実を明らかにした。イ・ジス、チョン・セジュン(キム・ウォンヘ)、キム・ギハ(イ・スンジュン)、ヤン・ユンギョン、チェ・ギョンウ(チョン・ジュンウォン)はまた、別の新聞社とのインタビューで毎日韓国内外で起こった不正を暴露した。これで論争と話題の中心に立った毎日韓国には嵐が吹き荒れた。ハン・ジュンヒョクと「H.U.S.H」のメンバーは全員会社を辞め、パク・ミョンファン社長の政界進出失敗と同時にナ・ソンウォン局長は社長室入りし、その空席を埋めることになった。

    毎日韓国の向こうの世界にも希望の光が差し込んだ。1年後にこの世を去ったオ・スヨンと世に送り出された「ミスク(未熟)ちゃん」のための「オ・スヨン特別法」が制定された。記者会見場に鳴り響いた「これは暴露でもなくスクープでもありません。ただ、オ・スヨンインターン記者に送る私たちの反省であり懺悔です」というハン・ジュンヒョクの心のこもった一言が世の中を変えたわけだ。そうしてオ・スヨンと別れを告げたハン・ジュンヒョクとイ・ジス、そしてメンバーはインターネット放送を通じて「明日韓国」の記者として新しく生まれ変わった。

    たとえ「ヘジャンクク(酔い覚ましスープ)」のようにすっきりさせる新聞ではないが、ご飯を食べる時に母がのせてくれたよく漬かった「キムチ」のような新聞になるという彼らのモットーは、そして「知る権利という美名の下で傷を与える新聞ではなく、疲れた日常に慰めと希望を与えられる新聞になります」というハン・ジュンヒョクの誓いは重みのある余韻を残した。

    『ハッシュ』はサラリーマンの生活を通して誰もが共感できる話を愉快な笑いと温かい視線で綴り視聴者を魅了した。

    「ご飯はペンより強い」という言葉のように生存と現実を無視することも、沈黙越しの真実に背を向けることもできない彼らの率直な苦悩と感情に「同期化」され共に笑い泣かせた。

    また、ドラマ全体を貫くインターン、オ・スヨンの自殺事件の真実を明らかにするために絶えずぶつかり、動揺しながらも最後まで正面突破を選んだ彼らの逆転劇は眩しかった。「拳を握り締め、ただ拳を飛ばすだけ」というハン・ジュンヒョク、イ・ジス、そして「H.U.S.H」の叫びは真実に沈黙し嘘と妥協する現実を生きる今の私たちに意味のあるメッセージを伝え完璧なエンディングを飾った。

    一方、『ハッシュ』の次は19日(金)夜11時からJTBCの新金土ドラマ『怪物』が初放送される。
  • 毎日経済 スタートゥデイ チン・ヒャンヒ記者 / 写真=JTBCドラマ「ハッシュ」放送画面 | 入力 2021-02-07 08:44:15