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韓防疫当局が「交差接種」を推進…来月からアストラとファイザーで


    来月から国内のアストラゼネカワクチン1次接種者はファイザーワクチンの2次接種が予定されているなかで、アストラゼネカワクチンとファイザーワクチンを交差接種すると、アストラゼネカワクチンのみ2回接種するよりも免疫効果がはるかに高いという研究結果が出た。

    英オックスフォード大学は「ファイザー+ファイザー」「アストラゼネカ+ファイザー」「ファイザー+アストラゼネカ」「アストラゼネカ+アストラゼネカ」の交差接種の効果を比較した研究でこのような結果が出たと、ロイター通信が28日(現地時間)に報道した。

    オックスフォード大学の研究チームは昨年2月以降、830人の臨床志願者を対象に研究を進めた。ニューヨークタイムズ(NYT)によると、この研究ではファイザーワクチンのみを2回接種した場合は、アストラワクチンだけを2回接種した時よりも10倍多くの抗体が形成された。 第1次にアストラワクチンと第2次にファイザーワクチンを接種した臨床参加者も、これと同じ数値を示した。ファイザーワクチンを第1次に接種してその後にアストラワクチンを接種した臨床参加者は、アストラワクチンのみを2回接種した場合よりも5倍高い抗体が形成された。

    ノッティンガム大学のジョナサン・バンタム教授は「交差接種は追加接種時にポリシーの柔軟性を提供し、ワクチン量が不足している国に役立つだろう」としながらも、「ワクチンが充分にある限りは、現在の同一ワクチン接種のポリシーを変える理由はない」と語った。これと関連し、BBCは「アストラワクチンの2回接種の効果が必ずしも低いわけではない」とし、「アストラワクチンの2回接種は入院を防ぐ効果が90%以上であることを覚えておく必要がある」と強調した。

    韓国内では交差接種の臨床試験の結果はまだ出ていないが、防疫当局は海外の事例にもとづいて、交差接種に対して肯定的な立場を見せている。

    鄭銀敬(チョン・ウンギョン)中央防疫対策本部長は「交差接種時の免疫力増強と変異ウイルスへの対応能力が高くなるという研究結果がある」とし、「交差接種が変異ウイルスに対する対応に役立つだろう」と述べた。ただしデルタ変異などの変異ウイルスにも交差接種が効果があるかについては研究結果が不足している実情だ。

    国内外の専門家らは、デルタ変異の拡散にともなって「突破感染」まで増加していることから、交差接種を積極的に推奨するべきだと指摘する。梨大木洞病院のチョン・ウンミ教授は「細胞免疫にはアストラゼネカワクチンのようにウイルス伝達体ワクチンが効果的で、中和抗体はmRNAワクチンがうまく形成するなどの相互補完作用がある」とし、「最近は突破感染の推定事例が出てきたヤンセンワクチンも1回接種のみにとどめるのではなく、mRNAワクチンで交差接種を検討する必要がある」と語った。政府はヤンセンワクチンの交差接種について、「どの時期にどのワクチンと追加接種するかについて外国でも研究と議論が」行われているように、客観的なデータと専門家の意見を取り入れて追加接種するかどうかを検討する」とした。

    国内では、来月からアストラゼネカワクチン1次接種者を対象に、ファイザーワクチンの交差接種が開始される。去る4月19日~5月8日の間にアストラゼネカワクチンを接種した人は、7月5日から24日までにファイザーで2次接種を行う。対象者は30歳以上の訪問介護従事者と医院などの医療機関や薬局の医療従事者、慢性腎疾患、警察・消防・海上警察を含む社会必須人力など76万人だ。もちろんアストラゼネカで2次接種を必要に応じて、ファイザーはなく、来月19日から予定されアストラゼネカワクチンを正しければされる。

    現在はドイツ、フランス、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどの欧州主要国でアストラゼネカワクチンの接種後にファイザーやモデルナなどのmRNA系ワクチンとの交差接種が行われている。
  • 毎日経済 | キム・ドクシク記者/キム・シギュン記者/ハン・ジェボム記者 | 入力 2021-06-29 18:41:18