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韓、病床は確保したが今後3週間が峠…入院待機が急増

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    ソウル市の重症者病床の稼働率が80%に達するなど、首都圏を中心に「段階的日常回復(ウィズコロナ)」に危険信号が点るやいなや、政府はただちに対応に乗り出した。医療体系が崩れることを防ぐために病床を拡充し、高リスク群に対する管理を強化するという。しかし実際の拡充が完了する時点は12月になると予想され、今後3~4週が最大の峠になると見られる。現在、病床を割り当てられずに入院待機状態にある確定者の数は500人を超えた。

    中央災難安全対策本部は去る19日、金富謙(キム・ブギョム)国務総理の主宰で、首都圏22の上級総合病院長や大韓病院協会長などが参加する懇談会を開き、首都圏の重症者に対する医療の対応強化政策を議論した。

    当局は懇談会の結果を土台に、5つの医療対応案を設けて発表した。 △行政命令による追加の病床確保、△病床運営の効率化、△病床活用の向上、△感染脆弱施設に対する追加接種および防疫強化、△在宅治療の活性化だ。

    まず、去る5日と12日に発令された行政命令によって確保が予定された452床の準重症病床と692床の中等症病床を迅速に拡充することにした。行政命令が下されても陰圧病床の準備や職員の採用などには通常3~4週が必要だ。この点を考慮すると、実際の病床が活用される時点は12月になる見通しだ。現在、首都圏の中等症・準重症者用の病床はそれぞれ687床と276床で、政府計画通りに拡充が終わると12月には病床運営にひと息つけることになると予想される。

    3ヶ所の拠点専門病院で255床、4ヶ所の感染病専担病院で415床がそれぞれ確保される予定だ。今回新たに指定された拠点専門病院は、江南病院と龍仁のダボス病院そして全北のデジャイン病院であり、感染病専担病院はチョン病院とセントラル療養病院、クムガン療養病院、ハナエ療養病院だ。新たに指定された病院も、来る12月から本格的に稼働すると予想される。現在、全国の感染病専門病院は111ヶ所と拠点専門病院は12ヶ所だ。首都圏にはそれぞれ61ヶ所と7ヶ所がある。

    去る18日午後5時の時点で、ソウル市の重症者病床の稼働率は80.3%となった。全国の重症者病床の稼働率は63.6%だ。中央事故収拾本部によると、病床を割り当てられていない待機者は午前0時の時点で520人に達した。段階的日常回復が始まった時点には、病床待機者は1人もいなかった。

    感染脆弱施設に分類される療養・精神病院に対する防疫措置も強化される。コロナ19ワクチンの追加接種を実施すると同時に、感染の接触因子を最小限に抑えるために、追加接種が完了するまでは面会も暫定的に中断される。また非首都圏の病床を共同活用する案を通じて、首都圏の病床余力を確保していく計画だ。

    ただし一部の措置については「臨時の方便」に過ぎないという指摘も出た。高麗大学感染内科のキム・ソンビン教授は「コロナ19がさらに広がれば、非首都圏の重症者病床もドミノ式で埋まっていくだろうが、次の対策があるのか心配だ」と指摘した。
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  • 毎日経済 | チョン・ヒヨン記者/シン・ユギョン記者 | 入力 2021-11-19 18:06:16