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横領事件の波紋…銀行業界、債権不良の「赤信号」灯る


    ◆ オステムインプラント横領事件の波紋 ◆

    国内銀行業界がインプラントメーカーのオステムインプラントに貸した金が3千億ウォンに達することが確認された。

    このうち1年以内に満期が到来する短期借入金規模は1千億ウォン前後と集計された。もしも韓国取引所が上場適格性実質審査を通じてオステムインプラントの上場廃止を決定すれば、同社の信用等級の下落につながり、債権が不良化するかもしれず、金融会社は触覚をせわしく動かしている。

    4日の金融監督院電子公示システムによれば、昨年の第3四半期末時点でオステムインプラントが銀行業界から借り入れた金額は約3025億ウォンだ。このうち返済期間が1年以内に到来する短期借入金は1085億ウォン相当だ。オステムインプラントが昨年第3四半期の公示を行った後から横領が発生するまで約3ヶ月が過ぎたが、多くの金融会社は依然として債権を保有していることが把握された。オステムインプラントに短期資金を最も多く貸した銀行はKDB産業銀行で、規模は約280億ウォンだった。他にも韓国輸出入銀行(250億ウォン)、ウリ銀行(180億ウォン)、IBK企業銀行(120億ウォン)などが同社の短期債権を保有する。

    オステムインプラントは昨年の第3四半期末時点の長期借入金も1940億ウォン保有している。長期借入金はウリ銀行が893億ウォンで最も多く、産業銀行(524億ウォン)、新韓銀行(129億ウォン)などの順だ。このうち来る9月までに返済満期が到来する長期借入金は629億ウォン相当だ。

    金融各社は警察が資金を奪った職員の身辺確保に乗り出したし、オステムインプラントの年間営業利益も今年は1千億ウォンを超えると見込まれ、資金回収に大きな無理はないと見ている。カギは韓国取引所の上場適格性実質審査だ。

    もし取引所が会社の上場を維持しにくいと判断して上場廃止の決定を下すと、企業の信用等級下落につながる。ある金融業界の関係者は「信用格付けの下落によって債券に問題が生じれば、債権団が協議して会社に借入金の一部返済を要請するなど措置を取ることがありうる」と語った。

    ※関連記事「韓「スーパー個人投資家」…その正体は1880億の横領犯

  • 毎日経済 | キム・ユシン記者 | 入力 2022-01-04 17:52:12