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韓国でサル痘の感染初確認、尹大統領「治療剤を速やかに普及」

  • 韓国でも初めてサル痘の患者が確認された。22日、疾病管理庁はサル痘が疑われる患者2人に対して検査を行った結果、韓国人1人が最終的に感染の判定を受けたと発表した。国内でも患者が発生したことを受け、防疫当局は危機警報段階を「関心」から「注意」に格上げした。

    韓国人の患者A氏は21日午後、ドイツから入国した。A氏は入国前の18日に頭痛の症状が出て、入国当時は37.0度の微熱、喉の痛み、無気力症などの症状と皮膚病変があらわれたという。A氏は入国後、疾病管理庁に自ら申告して疑い患者に分類され、その後仁川(インチョン)医療院に移送された。当局はA氏と同じ航空機に搭乗した乗客のうち、高危険接触者(濃厚接触者)はいないと見ている。外国人のB氏もサル痘が疑われる症状を見せたが、サル痘ではなく水痘の判定を受けた。

    このような中、海外入国者検疫網に穴が開いたという懸念が提起されている。B氏は陰性判定を受けたものの入国時に健康調査書に「症状なし」をチェックし、症状を隠したまま入国した。去る19日から喉の痛みや水疱性皮膚病変などサル痘が疑われる十分な症状があったにもかかわらず制限を受けずに入国したのだ。当局は欧州などサル痘が頻発する国から入国する旅行客に対しての管理を強化する方針だ。

    尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領はこの日、サル痘の感染状況の報告を受けて海外入国者に対する検疫強化とサル痘ワクチン・治療剤の導入を注文した。

    サル痘はウイルス感染による急性発熱発疹性疾患だ。発熱、筋肉痛、腰の痛み、無気力などの症状が現れ、皮膚病変などの発疹症状も2~4週間続くことがある。主に有症状患者との皮膚接触を通じて感染し、患者の血液や体液などが皮膚の傷または粘膜に触れることにより感染することがある。

    致命率は3~6%と比較的高い方だ。特に新生児、子供、免疫力が低い人などは注意が必要だ。

    現在、国内には第1・2世代天然痘ウイルス用ワクチン(3500万回分)が備蓄されている。該当ワクチンはサル痘を85%の水準で予防でき、接触強度が中・高危険度の場合は本人が希望すれば接種が可能だ。政府は第3世代天然痘ワクチン「インバネックス(Imvanex)」をまもなく導入する計画だ。治療剤は現在確保されているシドフォビル(エイズ患者の失明予防抗ウイルス剤)とワクシニア免疫グロブリン(天然痘ワクチンの副作用治療剤)などを医療現場に配布して活用する方針だ。当局は7月中に海外で唯一サル痘治療剤として許可された抗ウイルス剤のテコビリマット(tecovirimat)約500人分を導入する予定だ。
  • 毎日経済 | ハン・ジェボム記者/パク・イネ記者/キム・ドクシク記者 | 入力 2022-06-22 17:42:36