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韓中に続き韓米日の外相が初の対面会談 試験台に上がった対中外交

    • 朴振外交部長官、トニー・ブリンカン米国務長官、王毅中国外交、林芳正外相


    今月7日と8日に初の韓中、韓米日外相会談が連続で開催され、韓国政府の米中間の綱渡り外交に終止符が打たれる見通しだ。外交関係者によると、朴振(パク・ジン)外交部長官は7~8日、インドネシア・バリ島で開かれる主要20か国(G20)外相会議に出席し、王毅中国外交担当国務委員兼外交部長と別途に韓中外相会談を行う予定だ。両国外相間の対面会談は今回が初めてで、会談時間は微調整中だ。

    朴長官は同期間、バリ島でトニー・ブリンカン米国務長官、林芳正日本外相とともに韓日米外相会談にも出席する。先月ソウルで韓米日3国の外交次官会議が開かれたが、閣僚級会談は今回が初めてだ。特に先月29日、スペイン・マドリードで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を契機に韓日米首脳が会談した直後、1週間ぶりに外相級会談が再開される。朴長官は首脳たちが議論した3国間の軍事協力を具体化する一方、3者会合で韓日葛藤解消のための外交を繰り広げる見通しだ。同期間・場所で韓中外相会談と韓日米外相会談が続くことから、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政府の対中外交政策が決定的な試験台に上がるものと予想される。尹錫悦政府はこの2か月間、韓米首脳会談、インド・太平洋経済フレームワーク(IPEF)加入などで米国と急激に密着しながらも中国を排斥するわけではないと主張するなど曖昧な態度を維持してきたためだ。先週のNATO首脳会議でもNATOメンバー国は中国を「地域安保への新たな挑戦」と明示したが、豪州、ニュージーランド、日本とともに同会議に参加した韓国政府は、NATOのこのような新戦略にこれといった立場を発表しなかった。

    このような中、中国政府も最近、韓国政府と対立しないために努力するなど微妙に変わった外交路線を見せており、韓国には対中外交に空間が確保されたものと分析される。これまで中国は、素直でない周辺国を追い詰めて威嚇する「オオカミ外交」を繰り広げてきたが、最近になって国際社会でロシアと中国を一つにまとめて孤立させようとする試みが続くと、友好的周辺国を糾合するために努力するなど微妙なニュアンス変化が現れているためだ。

    趙立堅中国外交部報道官は1日、定例ブリーフィングでNATO首脳会議に出席した韓日首脳に対する立場を表明し、韓国に対して「共同の利益を持つ重要な協力パートナー」と評価し、日本には「軍国主義侵略の歴史を真に反省せよ」と要求した。邢海明駐韓中国大使は同日、「韓中国交正常化30周年学術会議」に出席し、「韓国が中国の友好的な隣人として易地思之(相手の立場になって考えること)して、中国国民の感情と中国の立場を理解して支持してほしい」と明らかにした。中国がかえって韓国に国際社会を説得してほしい」と注文したのだ。このような微細な変化を感知した外交部は、初の韓中外相会談で中国に韓国の外交原則を強調するものとみられる。

    韓中両国は3日、中国で国防当局間の局長級実務協議を行い、韓国戦争の時に戦死した中国軍の遺体・遺品を9月に中国に送還することで合意した。両国は2014年から8回にわたって中国軍の遺骨825体を中国に送還している。国防部は「今年は韓中国交正常化30周年で、双方とも積極的な協議を通じて第9次中国軍遺骨送還を支障なく推進しようということで意見が一致した」と明らかにした。これは韓中関係の変化時期にも人道主義的協力を続け、状況を管理するためのものと解釈される。

    一方、今回のG20外相会議にロシアのセルゲイ・ラブロフ外相も出席する予定だが、別途の会談は計画されていないという。
  • 毎日経済 | ハン・イェギョン記者 | 入力 2022-07-03 17:33:24