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尹大統領、安倍元首相を弔問 韓日関係改善に期待と不安

    • 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が12日午後、ソウル鍾路区(チョンノグ)の在韓日本大使館公報文化院に設けられた安倍晋三元首相の焼香所を訪れ弔問している。[写真提供=大統領室]



    尹大統領は同日午後、ソウル鍾路区所在の在韓日本大使館公報文化院に設けられた安倍元首相の焼香所を訪れた。政府は韓悳洙(ハン・ドクス)首相と鄭鎮碩(チョン・ジンソク)国会副議長などを含む政府弔問団を構成し追悼式に派遣する方針だ。朴振(パク・ジン)外交部長官は安倍元首相の死去を受けて従来立てていた訪日日程を再調整しているが、弔問団とは別途に推進しているという。

    大統領の焼香所の訪問に続き高官級弔問団、外交部長官の訪日まで予定され、過去史の葛藤で足踏み状態だった韓日関係に突破口が開くのかが注目される。潘基文(パン・ギムン)元国連事務総長は2006年、外交部長官在職当時、独島(竹島)の水路測量問題で韓日関係が硬直した時、橋本龍太郎元首相の葬儀に出席し両国間の疎通再開の機会を設けたりもした。

    潘前総長は毎日経済との通話で「ブラジル出張中に安倍元首相の銃撃死亡ニュースに接し、前日日本大使館側に弔電と弔花を伝えたが、直接訪ねて弔問できず気が重い」とし「衝撃的な事件に接し、韓国政府の関係者も日本に行って弔問できたのに残念だ」と伝えた。潘前総長は「韓日関係の改善は政治的状況にとらわれず、速いスピードで行われなければならない」と強調した。日本政府の合同追悼式まで待つ必要なく隣国が大きな悲しみを経験している時、直接足早に訪れて慰められたのではないかというものだ。

    一方、自民党が今回の参議院選挙圧勝ムードに乗って安倍元首相の遺産である平和憲法改正に速度を上げているだけに、韓日関係改善を急ぐよりは状況を見守らなければならないという意見もある。

    外交部の関係者も12日、日本の憲法改正が韓日関係に及ぼす影響について「関連動向を注視している」とし、「ただ、韓国政府は日本国内の憲法改正関連議論が平和憲法の基本精神を尊重する中で、域内平和と安定に寄与する方向で進められることを期待する」と明らかにした。
  • 毎日経済 | ハン・イェギョン記者/キム・デギ記者/パク・ユンギュン記者/キム・ボダム記者 | 入力 2022-07-12 17:35:10