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進撃の「K-9自走砲」…フィンランドとエストニアなどに同時輸出

  • 国産の「名品武器」である「K-9自走砲」がフィンランドとエストニアなど、欧州2カ国に同時輸出される。 K-9自走砲の性能と価格競争力が国際的に認められた事例として評価されている。ハンファテックウィン(Hanwha Techwin)社が製造したK-9自走砲は、陸軍砲兵の主力武器だ。

    政府関係者は6日、「わが国の陸軍が使用していたK-9自走砲48台を、完全にオーバーホールした後に再び組立を行う廠整備方式でフィンランドに輸出する交渉が仕上げ段階に達した」とし、「来月初めに最終契約をかわす予定」だと明らかにした。

    フィンランドに輸出する48台の価格は2億ドル(約2270億ウォン)と伝えられた。両国は後続の軍需支援(部品供給)と技術料などの名目で、約2億ドル建ての契約も結ぶことが分かった。 総4億ドル(約4540億ウォン)に達する。

    フィンランドの隣国であるエストニアもまた、フィンランドと手を組んで優先的にK-9自走砲を12台(5000万ドル規模)導入するという方針にしたがって交渉を進めていることが伝えられた。フィンランドとエストニアが一種の「共同購入」形式で、韓国で生産した自走砲を導入するわけだ。

    エストニア軍の関係者は最近に訪韓し、去る3日に韓国政府関係者と会ってK-9の導入に関連する交渉を行ったことが分かった。エストニアとの契約もフィンランドと同様の条件で行われるものと予想される。両国の輸出額を合わせると5億ドルと推定される。 K-9を廠整備して輸出するのは初めての事例だ。

    軍の消息筋は、「韓国軍が運用していたK-9のうち、廠整備の時期が到来した車両を輸出対象とした」とし、「48台を新製品として陸軍に供給する計画だ」と語った。陸軍は予算の追加投入なしに、中古のK-9を新品に変えることができる機会を得たわけだ。

    軍の関係者は、「K-9自走砲は運用を開始してから12年が経過すると廠整備の対象となる」とし、「われわれは1999年にK-9運用を開始した」と説明した。

    フィンランドとわが国の政府は昨年11月、K-9自走砲事業のための了解覚書(MOU)を締結し、来月に正式契約の締結を控えている。フィンランド政府は、バルト海をはさんだ向かいのエストニアにK-9自走砲を「共同購入」しようという提案を行い、エストニア政府がこれを受諾したことが分かった。両国が共同購入に乗り出したのは、両国ともロシアと国境を接しており、陸軍の防御力を強化する必要があるからだ。

    これとあわせて、気候条件がよく似ていることから、運用のためにフィンランド軍が実施した大寒波試験評価をエストニアも活用することができる。

    これらの国が新品ではなく「中古」K-9を購入することに乗り出したのは、耐久性に対する信頼と価格の面で有利だからだ。政府関係者は「ふつうK-9の新品1台当たりの価格は45億~50億ウォン」だとし、「中古を導入すれば、1台当たり10億ウォンほど価格を下げることができる」と語った。そして廠整備の過程で完全に分解した後、消耗部品はすべて新品に交換して再び組立てるため、耐久性や性能には問題がないというのがメーカーの説明だ。
  • 毎日経済_アン・ドゥウォン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-02-07 08:28:34