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「射程距離800キロメートル」弾道ミサイルの試験発射に成功

◆ 米・中首脳会談 ◆ 

    わが軍は後方地域から発射しても北韓の全地域を打撃できる、射程距離800キロメートルの弾道ミサイルの試験発射に成功した。北韓に対する大規模な応酬報復能力を備えることにより、金正恩政権に対して警告メッセージを送ると同時に抑止力が高まる見通しだ。しかし、近隣諸国が保有するミサイル戦力とはまだかなりのギャップを見せているのが現実であり、さらなる射程距離拡大の必要性も提起されている。

    6日、政府の消息筋は「軍は最近、開発中の射程距離800キロメートル級弾道ミサイルの試験発射を行った」とし、「性能と運用安定性の面で基準を満たしていると評価された」と語った。

    試験発射は国防部傘下の国防科学研究所(ADD)の安興(アンフン)総合試験場で行われたと伝えられた。合同参謀広報室長はこの日の国防部ブリーフィングで、「わが軍は2012年に合意した韓米ミサイル改正指針にしたがって、射程800キロメートルで弾頭重量500キログラムの弾道ミサイルを開発してきた」と述べた。

    軍当局は、今後は数回の追加試験発射で信頼性を検証した後、年内に実戦配備する予定だ。射程距離800キロメートル級の弾道ミサイルは「玄武(ヒョンム)- 2C」と命名されることが分かった。射程距離500キロメートル級弾道ミサイルの名称は「玄武-2B」だ。

    政府と軍は射程距離800キロメートルの弾道ミサイルの保有を通じ、北韓の脅威を独自に抑制できるという点を強調してきた。北韓の長射程砲の脅威から外れた全羅南道や慶南地域から、北韓の新義州や豆満江近くまでを打撃できるからだ。わが軍が運用中の弾道ミサイルは玄武-2A(射程距離300キロメートル)と玄武-2Bなどだ。

    しかし北韓は射程距離1000キロメートル規模の「スカッドER」をはじめ、グアムまで到達するムスダンミサイルなどを実戦配備し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発も進めている。中国も韓国を狙ってミサイル数百基を満州地域に配置したと伝えられている。射程距離800キロメートルの弾道ミサイルでは、わが国を取り巻く軍事脅威に対抗するには力不足という指摘の根拠だ。このことから、韓米ミサイル指針にこれらの点を反映させなければならないという要求も出てきている。わが軍が射程距離800キロメートルの弾道ミサイルを実戦配備すると、北韓の核・ミサイル脅威を抑制する大量報復報復(KMPR)システムの主軸になると思われる。 KMPRシステムは有事の際、北韓の核・ミサイルの脅威を先制的に除去するキルチェーン(Kill Chain)と韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)とともに、北韓の核・ミサイル挑発を抑制する「3軸システム」をなす。

    一方、北韓が5日に咸鏡南道の新浦あたりから発射した弾道ミサイルは失敗した可能性が高いことが観測される。北韓の官営メディアが発射翌日の6日、関連報道をいっさい行わなかったからだ。これと関連し、米国防総省の関係者はAFPとの匿名インタビューで、「一発のスカッドミサイルが60キロメートルを飛んだ後に、飛行中の欠陥で東海に墜落した」と明らかにした。

    ただし北韓が米・中首脳会談(6~7日)を控え、「あたりをみる」次元で今回の打ち上げに乗り出したが、両国を過度に刺激することを意識して顕示しなかったか、金正恩(キム・ヂョンウン)が発射を直接見学していないので言及しないという余地も残っている。
  • 毎日経済_アン・ドゥウォン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-04-06 20:33:04