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「ムンジェインノミクス」導く核心的経済人物は?

◆ 文在寅時代 ◆ 

    • < 左からイ・ヨンソプ前議員、キム・スヒョン世宗大教授、キム・ドンヨン亜洲大総長、キム・ソクトン前金融委員長 >

    経済副総理と青瓦台の政策室長・経済秘書官など、文在寅(ムン・ヂェイン)政府の核心経済ラインがどのような人物たちで組まれるのかに、官僚と財界・金融業界の関心が集まっている。これらの核心的経済ラインの人選で、文在寅政府の経済哲学と政策基調を推し量ることができるというわけだ。11日、文在寅大統領が踏み切った青瓦台の組織改編で、政策室長(閣僚級)と経済補佐官(次官級)職が復活した。これにより、文在寅政府は経済副総理、政策室長、経済補佐官の3人が経済政策を主導するだろうと予想される。

    一方、経済首席秘書官(次官級)職は維持されたが、力は前政権よりもかなり弱まった。これまでの役割を経済補佐官と分けたし、マクロ経済運用の舵を経済補佐官が握ることになるからだ。ムン大統領の側近の金慶洙(キム・ギョンス)共に民主党議員は、「経済補佐官は大統領の経済教師の役割りも果たすことになるだろう」と語ったことも、経済補佐官の地位を推し量ることのできる部分だ。

    現在、文在寅政府の経済中核ラインとしてあげられている人物は、李庸燮(イ・ヨンソプ)前民主党議員、キム・スヒョン世宗大教授、キム・ドンヨン亜洲大総長、 金錫東(キム・ソクトン)元金融委員長などだ。

    イ・ヨンソプ前議員は最初の国務総理候補として嘱望されたほどに、経綸と実力を認められている人物だ。参与政府(盧泰愚政権)で国税庁長、行政自治部長官、建設交通部長官などを歴任しただけに、経済副総理職を担当する場合は、政府の経済政策をより幅広い視角でリードできるだろうという評価だ。大統領選挙時にはキャンプ内の緊急経済対策団長を務め、家計負債や大宇造船海洋の構造調整など、韓国経済が直面した重要課題に対する対策準備を主導した。ただし、国務総理(イ・ナギョン)、秘書室長(イム・ヂョンソク)の両方に湖南出身が任命された点が弱点として作用するかもしれないという見方がある。副総理まで湖南出身を任命すると、蕩平人事(不偏不党人事)を強調してきた文在寅(ムン・ヂェイン)大統領の立場からは、負担は小さくないだろうからだ。このために長官級である青瓦台政策室長に任命される可能性もあげられている。

    大統領選挙キャンプでは住宅政策を主導してきたキム・スヒョン教授も、核心的要職に登用されるだろうと思われる。毎年17万世帯の公的賃貸住宅の供給や小規模開発中心の都市再生ニューディール政策、青年の住居安定への支援など、文在寅大統領の代表的な不動産公約はキム教授の頭の中から出てきた。キム教授は第18代大統領選挙の時も文在寅キャンプで活躍したが、当時は文在寅候補の政策対談集「人が先だ」では対談者として活躍した。キム教授は参与政府時代に青瓦台で国民経済秘書官や社会政策秘書官などを務め、文在寅大統領と呼吸を合わせた経験もある。ただし今回の大統領選挙の過程でキム教授の役割は都市再生と不動産分野に特化されたという点から、青瓦台政策室長や国土交通部長官職がキム教授の器を充分に生かせるだろうという話もある。

    キャンプの外郭人物としては、キム・ソクトン前委員長とキム・ドンヨン総裁も取り上げられている。キム前委員長は「職業は対策班長」と呼ばれるほど、大規模な構造調整などの危機管理の実力を認められてきた。史上最大規模の家計負債や大宇造船の構造調整、突きあがる青年失業など、現在わが国の経済が「IMF事態」以後で最大の危機だという話が出てくるだけに、実力が検証されたキム前委員長を再び召喚するだろうという話が出ている。キム前委員長は釜山出身で行政考試23期で公職に入門し、金融実名制度、不動産実名制度、IMF救済金融通貨危機、クレジットカード事態などの国家的な経済危機のたびに特別対策班長を務めた。

    朴槿惠 (パク・クネ)政府時代の国務調整室長を最後に公職生活を終えたキム・ドンヨン総長はMB政府(李明博政府)当時、世界金融危機を順調に乗り越えるところに寄与した企画財政部出身の経済政策通だ。困難な家庭環境の中で夜間大学に通い、行政考試(26期)を通過して公職に進出した「土のさじ(庶民層)」神話でも有名だ。企画予算処戦略企画官と財政政策企画官、大統領経済金融秘書官、国政課題秘書官などの経済的要職をあまねく経験した。

    このほかに、大統領選挙の時に文大統領の政策キャンプの役割を果たした「政策空間国民成長」所長を務めたチョ・ユンヂェ西江大教授も、経済副総理や政策室長候補にあげられている。また任鍾龍(イム・ヂョンリョン)金融委員長、尹琮源(ユン・ヂョンウォン)経済協力開発機構(OECD)韓国代表部大使なども核心的な経済ラインに配置される関係者として嘱望されている。
  • 毎日経済 オ・スヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-05-12 17:14:43