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柳賢振、LAドジャースでもう一年

203億のクォリファイング・オファー受け入れ 

  • 米プロ野球(MLB)LAドジャースの柳賢振(リュ・ヒョンジン、31)は、もう1年ドジャー・スタジアムをホーム球場にする。現在の所属チームに対する高いロイヤリティと優勝圏チームの利点、ホーム球場での良い成績などを考慮した決定だ。

    MLBドットコムやLAタイムズなどの現地メディアは13日(韓国時間)、リュ・ヒョンジンがドジャースのクォリファイング・オファー(QO)を受け入れたと明らかにした。ドジャースがリュ・ヒョンジンに提示した契約条件は年間1790万ドル(約203億ウォン)で、リュ・ヒョンジンがこれを受け入れることで、来季の年俸は今年(783万ドル)に比べて2倍以上に上がる。同時に、リュ・ヒョンジンは朴賛浩(パク・チャンホ、2006年1550万ドル)を抜いて、韓国人MLB選手の中では最高年俸投手になった。

    クォリファイング・オファーは2013年に生まれた、一種の年俸調停交渉制度だ。 MLBでデビューした後、6年が経過してこそ自由契約選手(FA)の資格を取得して、市場での評価を受けることができるが、クォリファイング・オファーは新人の時からMVP級の活躍をする「テオ(大魚)」級もしくは大物に次ぐ「ジュンチョク(準尺)」級の選手らが、サービスタイムが長くないという理由だけで、実力に比べて低すぎる年俸を受とける問題を解決するために作られた制度だ。制度の施行後、各球団は概して実力は上位等級にあってチームが必要とするが、リーグを左右するほどの特急エースや強打者ではないことから、球団も確実な長期契約をで抱かえるにはあいまいな選手に「もう1年見守ってみよう」という意味でクォリファイング・オファーを提供する場合が多い。

    リュ・ヒョンジンは2013年のドジャースでのデビュー以来、通算3点台の防御率と重要な瞬間に好投して実力を証明したが負傷が多く、先発投手として5年間投げのは557イニング(年平均110イニング)に過ぎないという点で、ドジャースが確信できない立場だった。

    結果論的だが、リュ・ヒョンジンの選択は適切なものと思われる。まず、さいきんのFA市場は負傷歴のある30代の選手を、5年以上の長期契約で抱えてくれるほど甘くはない。

    最も近い例として、6年をタンパベイ・レイズでプレーしたアレックス・コブは昨年、防御率3.66と12勝10敗の成績をあげて所属チームからQOを受けたがこれを断った。将来が保障される長期契約を望んでいたコブの立場から短期契約を拒否したが、肘の手術歴のある30歳の投手は人気がなかったので、今年3月になってようやくボルチモア・オリオールズと4年5700万ドルで合意した。 QOに比べて途方もなく低い金額も問題だったが、長期間FA迷子になったコブがチーム練習に合流し、体を作ることができる時間はひと月しか残っていない状況だった。コブは今年、防御率4.90と5勝15敗というみすぼらしい成績を残した。

    ここ3年のあいだに消化したイニングは210イニングにとどまったリュヒ・ョンジンに、ドジャースは自分の健康を証明できる最適の球団だ。すでにエースのクレイトン・カーショウが残ることに決めたうえ、ウォーカ・ビューラー、リッチ・ヒルなど、ドジャースは素晴らしい先発陣を構築した。

    デイブ・ロバーツ監督は、試合の後半に行くほど先発投手にボールを100球以上投げさせるよりも、打者に応じてブルペンを積極的に起用するスタイルだ。リュ・ヒョンジンとしては、ドジャースよりも戦力の劣るチームと長期契約を結んで1・2先発を務めて無理するよりも、投手にやさしい球場で適切に管理を受けつつプレーオフ登板で良い姿を見せることがはるかに幸せになれるだろう。

    リュ・ヒョンジンがQOを受け入れたのは、それだけ健康に自信を示したものとしても解釈される。リュ・ヒョンジンが来年、ドジャースで150イニング以上を消化して元気な姿を見せてくれれば、懸念の混じった視線を受けてFA市場に乗り出す今年より、その価値ははるかに高くなることが予想される。
  • 毎日経済_イ・ヨンゴン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-11-13 17:28:28