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北「ミサイル・核実験再開をまもなく判断」

北韓の崔善姫副外務相が記者会見で発言 

    • 15日、崔善姫(チェ・ソニ)北韓副外務相(右)が平壌で、外信記者と北韓駐在の外交官を招待した会見で発言している。崔副外務相は米国がハノイ首脳会談で「黄金のような機会」を逃がしたと批判した。左に立っている男性は外務省北米局の副局長と推定されるが名前は確認できなかった。 [AP通信]



    ◆ 米・北の核交渉が破局の危機に ◆

    北韓はハノイでの米・北首脳会談決裂から半月後の15日、米国との「交渉中断」を考慮するとし、強硬な立場を見せている。

    北韓は15ヶ月目を維持している核・ミサイル発射と実験の猶予措置を、今後も継続するかどうかを近いうちに決定すると発表した。北側はハノイ首脳会談の決裂後、米国の核・大量破壊兵器(WMD)プログラムの完全放棄の要求に強力に対応する方針で対抗しており、韓半島情勢は再び揺れている。ただし北側はドナルド・トランプ米国大統領と金正恩(キム・ヂョンウン)国務委員長との間の良好な「相性」を強調するなど、会話を続けていく余地も残した。

    AP通信とタス通信などはこの日、チェ・ソニ北韓副外務相が平壌で記者会見を持ち、「私たち(北側)は米国の要求にどのような形であれ譲歩する意思はない」とし、非核化交渉の中断に言及したというニュースを平壌発として緊急打電した。外信によると、チェ副外務相は会見で「明らかなことは米国が今回の黄金のような機会(a golden opportunity)を逃がしてしまったことだ」と強調した。チェ副相は「(ベトナムから)故国への帰り道で国務委員長は、いったいどんな理由でわれわれは再びこのような列車の旅をするべきなのかと言った」と伝えた。また、「米国の強盗のような(gangster-like)態度は、けっきょく状況を危険にさらすという事実を明らかにしたい」とし、米国を追い詰めた。チェ副相は、北側がこれまで15ヶ月のあいだとってきた核・ミサイル実験の猶予など、変化に相応する措置を取って彼らの「政治的計算(political calculation)」を変えない限り、対話を続行したり妥協するつもりはないと述べた。

    チェ副外務相は、ハノイで拡大首脳会談に同席していたマイク・ポンペイオ米国務長官とジョン・ボルトン国家安保補佐官が非妥協的な要求を行ったせいで米国の態度が強硬になったとし、「彼らが敵意と不信の雰囲気を作った」と批判した。一方、チェ副相は「二人の最高指導者(金委員長とトランプ大統領)との間の個人的な関係はまだ良く、相性(chemistry)は神秘的なほど立派だ」と述べた。チェ副相によると、金委員長は近いうちに向後の行動計画を盛り込んだ「国務委員長声明」を発表する見込みだ。もしこの声明に非核化交渉の中断と核・ミサイル実験の再開方針が明確に含まれたなら、かろうじて持続してきた会話の雰囲気が大きく毀損すると思われる。これは文在寅(ムン・ヂェイン)政府の南北関係の改善・発展構想にも深刻な打撃を与えることになるだろう。

    一方、青瓦台はチェ副相の発言に対し、状況を予断することなく仲裁の努力に最善を尽くしたいという立場を明らかにした。尹道漢(ユン・ドハン)青瓦台国民疎通首席はチェ副相の発言に対する立場を問う質問に、「どのような状況でも政府は北・米交渉再開のために努力する」と答えた。ハン・ヂョンウ青瓦台副報道官は、「チェ副相の発言だけでは現在の状況を判断することはできない」とし、「状況を綿密に注視している」と慎重な姿勢を見せた。
  • 毎日経済_キム・ソンフン記者/オ・スヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-03-15 17:58:36