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「韓国版量的緩和」…韓銀、無制限のRP買い取り

  • 韓国銀行は史上初めて、無制限の「量的緩和」に乗り出す。 4月2日から6月末までの3ヶ月間、金融機関に資金を限度なく供給するというものだ。 1998年の通貨危機や2008年の金融危機の時もなかった措置で、韓国版の量的緩和に始動をかけたわけだ。 26日、韓国銀行は金融通貨委員会を開き、買戻し条件付債券(RP)の公開市場操作対象機関および対象の証券を拡大する「韓国銀行の公開市場操作規定と金融機関の融資規定」改正案を議決した。

    当初、政府の「100兆ウォン緊急救援資金」の半分を供給するというレベルから一歩さらに進んで、被害企業支援のために金融機関の資金需要をすべて受けいれるというものだ。韓国銀行はこのために、6月末まで毎週1回の定例でRPを買い入れて、市場全体の流動性需要全額を制限なく供給する全額供給方式を導入した。金利は現在の基準金利である0.75%に0.1%ポイント加算した0.85%が上限で、買い取るたびに金利を定めることになる。韓国銀行はこれまで、1回の入札制限を定めたRP取引きを通じて債券を買い入れたり売ったりして、市中に流動性を供給する公開市場操作を行ってきた。

    最近、資金難に直面している証券会社のために、これまで銀行や一部の証券会社のみを対象としたRP取引先も大幅に拡大する。証券会社などのノンバンク対象機関が11ヶ所追加されたし、担保債権も韓国電力と韓国鉄道公社など8つの公企業特殊債まで拡大した。来月2日に初流動性の供給が実施される。ユン・ミョンシク韓銀副総裁は、「今年7月以降にも市場の状況や入札結果などを考慮して、措置を延長するかどうかを決定する」と語った。

    特に今回の措置は無制限の流動性供給という点で、「韓国版量的緩和」と呼ばれる。これまで米国や日本などは基準金利がゼロレベルの状態であり、既存の金融政策が機能しなかったので、国債と政府保証債などの長期債券を大量に買い入れる方式で市販の「動脈硬化」を打つ「大規模な資産買い入れ(LSAP)」すなわち「量的緩和」を実施してきた。ユン副総裁は「外国との方法は異なるが、事実上の量的緩和と見ても構わない」と語った。

    先だって韓銀は去る16日、基準金利を0.5%ポイント引き下げて景気浮揚に乗り出し、600億ドル規模の韓・米通貨スワップ契約を締結した。
  • 毎日経済_イム・ソンヒョン記者/ソン・ミングン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-03-26 18:17:27