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サムスンSDI、車載用バッテリーの「トップ3」狙う

    • EVカー用バッテリーシェア


    サムスンSDI(社長チョン・ヨンヒョン)は電気自動車用バッテリー市場の上位に跳躍するために足早に動きを開始した。これまでサムスンSDIはLG化学とSKイノベーションなど、国内のバッテリーメーカーと比較した場合に「静中動」の動きが見られると言われたが、バッテリーの生産量と売上げを着実に増やしてきた。サムスンSDIは来年、次世代電池を電撃的公開して世界の電気自動車用バッテリー市場シェアで上位に跳躍するという戦略だ。

    25日の電気自動車用バッテリー業界によると、サムスンSDIは2021年に「ジェネ5」と呼ばれる次世代の電気自動車用バッテリーを公開する。

    「ジェネ5」は一回充電で600キロメートル以上を移動できるバッテリーで、ハンガリーのゲド工場で生産することが分かった。ジェネ5にはニッケルが80%以上含まれており、バッテリーの効率を向上させるための新工法も取り入れた。既存のバッテリーと比較してエネルギー密度は20%以上高くなっており、kwh当たりのバッテリーコストは20%ほど下げたと伝えられた。来年から本格的に量産されるジェネ5は、BMW社製の電気自動車を中心に採用されることが分かった。業界関係者は「競合他社が先を争って一回充電で600キロメートル以上の移動可能なバッテリーを生産している中で、サムスンSDIも充分な技術力を備えてきた」とし、「コロナ19にもかかわらず電気自動車の需要が増えているだけに、ジェネ5が出荷されればサムスンSDIの売上げとシェアも急速に上がるだろう」と観測した。

    国内の電気自動車用バッテリー業界では、サムスンSDIはLG化学とSKイノベーションとは確かに異なる動きを見せている。

    2017年5月のハンガリー工場の竣工式の後は、大規模な投資や完成車メーカーとの合弁会社の設立などのニュースも聞こえてこなかった。積極的な投資と受注で第1四半期に日本のパナソニックを抜いて世界の電気自動車用バッテリー市場シェア1位に立ったLG化学、後発走者だが米国と欧州や中国などに生産基地を確保してシェアを急速に高めているSKイノベーションとは異なる歩みだった。しかしサムスンSDIは内実を深め、投資を着実に拡大してきた。現在、サムスンSDIの電気自動車用バッテリーの生産能力は年間20GWh台の中盤と知られているが、これは約40万台の電気自動車に供給できるレベルだ。

    サムスンSDIの電気自動車用バッテリーの中心的な生産拠点であるハンガリー法人は、第1四半期に純利益117億ウォンを記録し、黒字転換に成功したりもした。サムスンSDIのハンガリー法人が黒字を記録したのは、2017年の稼働以来で初めてだ。業界の関係者は、「サムスンSDIのチョン・ヨンヒョン社長が収益性を土台にした質的成長の追求を旗印に掲げ、電気自動車用バッテリーに対する投資を行ってきた」と語った。

    最近、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長と鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車首席副会長が会った後、サムスンSDIのバッテリーが現代自動車にも搭載されるのではないかという期待感が高まっている。サムスンSDIはBMWやフォルクスワーゲンとFCAなどにバッテリーを供給しているが、今年の下半期には中国での発売を控えている電気自動車「セレスSF5」もサムスンSDI製のバッテリーが搭載されることが知られて、中国市場のシェアも反騰すると期待される。 SNEリサーチによると、第1四半期におけるサムスンSDIの電気自動車用バッテリーのシェアは6.0%で4位であり、前年同期比で2段階上昇した。業界関係者は「サムスンSDIはヨーロッパやアメリカなど、供給先の多様化に成功したという評価を受けている」とし、「ジェネ5の出荷でサムスンSDIのシェアは急速に高まるだろう」と期待した。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-05-25 17:18:45