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コロナ、無症状と有症状でウイルス排出に差はない

順天郷大ソウル病院教授チームの調査で 

  • 「コロナ19(新型コロナウイルス感染症)」は無症状患者と有症状患者のウイルス排出量が同じほどであり、無症状患者も徹底した管理が必要であることが分かった。

    イ・ウンジョン順天郷大学ソウル病院の感染内科教授(イ・スンジェ、キム・タク)チームは9日、去る3月6~28日に天安市の生活治療センターに隔離されたコロナ19確定者を対象にコホート研究を行った結果このように明らかになったと明らかにした。研究結果は『生活治療センターに入所していた無症候とう有症状のSARS-CoV2感染患者からの臨床経過とウイルス排出(Clinical Course and Molecular Viral Shedding Among Asymptomatic and Symptomatic Patients With SARS-CoV2 Infection in a Community Treatment Center in the Republic of Korea)』というタイトルで、国際学術誌(JAMA internal medicine)に8月6日付けで掲載された。

    研究チームは総303人のコロナ19確定者を有症状者のグループ(214人)と無症状者のグループ(89人)に分けて、遺伝子増幅(RT-PCR)検査の結果を通じてウイルス排出量を比較した。中位年齢は25歳で若い方だったし、12人だけが疾患を伴っていた。 303人のうち193人が隔離時点から症状を示し、110人は入所時に無症状だったが、入所後に21人で新たに症状が現れた。新たな症状が現れる期間は平均15日であり、短くは13日で、長い場合は20日のケースもあった。 89人は退所まで無症状だった。

    検査は入所の日から8日、9日、そして15日、16日目に上気道検体(鼻咽頭標本と口咽頭標本)および下気道検体(喀痰)に対するRT-PCR検査を実施した。臨床医の判断に基づいて、さらに10日、17日、18日、19日めにも検査を実施し、ウイルスの排出量を測定するCt(Cycle threshold)の値まで確認した。

    研究期間中に無症状確定者のCt値は中症状確定者のCt値とよく似ており、症状に関係なくウイルスが排出される量には差がなかったことを知ることができた。 RT-PCR検査が陽性から陰性となる陰転期間は、確定の日から無症状グループが17日で、有症状グループが19.5日であり、2つのグループ間で統計的に有意な差はなかった。

    イ・ウンジョン教授は「今回の研究を通じて、無症状者も確定後15日以降に症状が発現することがあり、少なくとも15日以上は症状が出るか観察する必要がある」とし、「無症候者が有症状者と似たような量のウイルスを排出しており、コロナ19の拡散を抑制するためには症状の有無にかかわらず、隔離のガイドラインを遵守して管理をきちんと行うことが重要だ」と強調した。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療選任記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-08-09 14:11:05