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韓政府「業務命令書」発布…専攻医ら「集団辞表」で反発

  • 「現在のコロナウイルス感染症(COVID-19)の急激な拡散状況で、医療関係者の集団診療中断行為は患者の診療に莫大な支障をきたす恐れがあることから2020.8.27.09:00までに患者の診療を開始してください。正当な事由なく業務開始命令を拒否した場合、医療法第66条及び第88条の規定により処分と刑事告発されることがあることに注意してください」。

    27日、大学病院内の掲示板にかかった政府の「業務開始命令」の内容だ。医学部の定員拡大などの政府の医療政策に反発し、7日目で集団休診を強行している専攻医らは、このような政府の業務開始命令と医師免許取り消しという圧迫にもかかわらず、ストライキを解かないという立場を依然として固守している。このような政府と医師間の対立で、患者の苦痛が大きくなっている。また集団休診に参加した専攻医・専任医が診療・手術現場を去った後、その空白を埋めている医師や看護師の業務負担も加重され、医療事故の可能性が高くなるという懸念も高まっている。

    政府は前日の午前8時、集団休診に乗り出した首都圏の修練病院95ヶ所に属する専攻医・専任医に業務開始命令を下したことに続き、この日に主な病院20ヶ所の応急室と集中治療室の休診専攻医358人に対して個別命令書を発行した。応急室は調査当日の1時間以内に、集中治療室は翌日の午前9時までに診療現場に復帰することを命令した後、履行するかどうかを確認する方針だ。この命令に従わない場合は確認書を徴求し、告発又は行政処分を下すことができる。業務開始命令に応じない場合、3年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金が課されることがある。

    政府の強硬方針にもかかわらず、専攻医らは業務開始命令に応ずることなく辞表を提出する団体行動に乗り出した。大韓専攻医協議会はこの日、希望者に限って辞表を出す「第5回若い医師団体行動」を開始したと発表した。セブランス病院応急医学所属の専攻医29人が全員辞表を提出したことに続いて、ソウル峨山病院、サムスンソウル病院、ソウル大病院、ソウル聖母病院などの専攻医も加わっている。

    大韓応急医学会(理事長ホ・タク全南大医学部教授)は「現在、闘争と関連して専攻医・専任医らがどんな法的処罰も受けないように、学会の次元で最善を尽くして助ける」とし、「今回のことによってなにか不利益が発生するならば、学会と会員は最後まで共にする」と、専攻医らのストライキに力を与えた。

    集団休診の長期化で大学(上級総合)病院が外来診療と手術を削減していることで、患者の不満は高まっている。ソウル大病院はいつもの手術件数の半分程度を消化しており、ソウル聖母病院やソウル峨山病院も手術を30%ほど減らした。ソウル峨山病院の関係者は、「すでに外来診療予約は10%ほど減らしたし、手術も緊急・重症患者を中心に進めている」と語った。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者/キム・ユシン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-08-27 19:49:15