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「Kコンテンツ」成長鈍化のネットフリックス救う

日本では『愛の不時着』ブーム 

    • ネットフリックスの世界加入者と韓国加入者の推移


    韓国がNetFlix(ネットフリックス)の体面を生かすところに大きく寄与しているという事実が確認された。他の国では加入者の増加傾向が鈍化しているが、韓国ではむしろ二桁以上の成長率を記録した。さらにコロナ19の状況でも絶えることなく製作された「韓国語オリジナルコンテンツ」がネットフリックスに大きな助けになったことが分かった。ロイターは、「ネットフリックスが韓国の大衆文化の世界的な人気に力を得て成長している」と報道した。

    実際、ネットフリックスは21日に今年の第3四半期の業績を発表し、当該の期間内に有料加入者は220万人増加したが、そのうちの46%は韓国と日本で発生した。第3四半期、韓国と日本だけで加入者が100万人以上が純増したわけだ。ネットフリックスは「韓国と日本の両国はともに高速インターネットアクセスが敷かれた家庭で、二桁以上の加入者の増加を記録した」と明らかにした。ネットフリックスは、ウォール街のアナリストの予想(357万人)を大きく下回る加入者数の増加(220万人)を記録した。韓国と日本がネットフリックスの第3四半期の業績に親孝行役を果たしたわけだ。

    最も大きな原因は、コロナ19パンデミック状況の中でもネットフリックスでのみ見ることができる「オリジナル」コンテンツが数多く生産されたからだ。ネットフリックスはこれまで収益を出すことよりも一日平均100億ウォンの資金を使いながら、「他所では見られないコンテンツ」の確保に専念してきた。こうしてこそ、サブスクライバーを保持して置くことができると判断したからだ。その結果、コンテンツ制作会社に破格の条件を掲げながら、7億ドルに近い金額をここ5年間の間に投資した。ところがコロナ19パンデミックがさく烈し、世界で韓国だけがほぼ唯一でコンテンツ制作が可能だったことがネットフリックスに大きな助けになった。

    第2四半期の業績発表でネットフリックスのテッド・サランドス共同最高経営責任者(CEO)は、「韓国で行われるコンテンツ制作の過程で発見された重要な内容を他の国にも適用する」と語った。その結果、『キングダム』『愛の不時着』『人間授業(人間レッスン)』『保健教師アン・ウニョン』はもちろんのこと、ガールグループBLACKPINK(ブラックピンク)のドキュメンタリーのようなコンテンツにまで、ネットフリックスのためのオリジナルコンテンツとして出てくることができた。

    ネットフリックスは昨年末からCJ ENMやスタジオドラゴンなど、韓国の主要制作会社とコンテンツパートナーシップを締結し、新規コンテンツの供給に拍車をかけている。現在、韓国の各製作会社が作った「ネットフリックスオリジナル」コンテンツは70編を超える。これらの作品は31の言語の字幕、20の言語への吹き替え方式で海外に輸出された。特に日本では韓国ドラマ『愛の不時着』が旋風的な人気を呼び、ネットフリックスの加入者増加につながった。日本経済新聞は、「ネットフリックスが7~9月に出荷したオリジナルコンテンツは663編で圧倒的1位」だとし、「2位のアマゾンプライムビデオの5倍に達する」と報じた。また、「日本では『愛の不時着』ブームが起き、ネットフリックスが人気を得た」とし、「日本のネットフリックスの加入者は去る8月末で500万人を突破した」とした。事実、今月20日の時点の日本ネットフリックスの人気番組トップ10のうちの4編が韓国の番組であるほどだ。

    高速移動通信網もネットフリックス躍進の重要な要素としてあげられる。韓国と日本はコロナ19での「チプコク」時代にトラフィックが増加したにもかかわらず、画質を調整せずにネットフリックスの高画質サービスを提供し続けることができる数少ない国だ。米国や欧州に比べて高速インターネットの競争力が高く、ネットフリックスの需要も着実に増加する条件になった。

    さらには通信会社との組み合わせ商品を通じて、ネットフリックスの視聴者が増えたことも一役買った。2016年にケーブルテレビと手を握って韓国に進出したネットフリックスは、2018年11月にLGユープラスと独占契約を結び、IPTV(U+tv)を介してテレビにも進出した。 KT側は「お客様センターや店舗を通じたネットフリックス関連の新規加入問い合わせ量が約10~20%増加した」と明らかにした。
  • 毎日経済_シリコンバレー=シン・ヒョンギュ特派員/ソウル=イ・スンユン記者/シン・ヘリム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-10-22 00:23:56