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ポスコ、第3四半期は「V字反騰」で黒字転換

格付けも堅調 


    チェ・ジョンウ会長(写真)が率いるポスコは、第2四半期の史上初の赤字(別途財務諸表基準)の衝撃を乗り越えて、第3四半期は黒字転換に成功した。ポスコはグローバルな経済活動の再開で、第4四半期にはさらに業績が向上するものとにらんだ。特に世界の競合他社に比べて優れた株価の成績と信用格付けを示し、対外環境に最も強いグローバル最高の鉄鋼会社としての地位を固めている。

    23日、ポスコはカンファレンスコールで行われた企業説明会で、今年の第3四半期の別枠で売上げ6兆5779億ウォンと営業利益2619億ウォンを記録したと発表した。同じ期間のグループ会社の実績が含まれている連結業績は、売上げ14兆2612億ウォンと営業利益6667億ウォンだ。

    ポスコは今年の第2四半期に別枠営業損失1085億ウォンを記録し、史上初の赤字を記録した衝撃から抜け出して堅実な企業体力を誇示した。

    鉄鋼部門では生産販売量がコロナ19以前の水準に回復し、固定費に対する負担が減少したし、原材料である鉄鉱石価格の上昇にもかかわらずコスト削減努力で収益性が大幅に改善された。グローバルインフラ部門では、ポスコ建設の建築部門の業績好調と、ポスコエネルギーのLNG直導入の拡大、ポスコケミカルの陽・負極材の販売増加で堅調な業績を示した。

    ポスコは「グローバルな経済活動の再開にともなう工業生産の回復と、各国政府の景気刺激拡大によって第4四半期には販売量と収益性の両方を改善できるだろう」と予想した。また親環境(環境にやさしい)時代に合わせ、電気自動車や風力・太陽光エネルギー、水素自動車などに販売ポートフォリオを拡大する一方、二次電池素材の生産能力の拡大も積極的に検討する計画だ。

    韓国投資証券はこの日のコメントで、「海外法人の低い在庫レベルの維持で、第4四半期にはこれを拡充するための要求が増え、営業利益の改善故意向が続く見通し」だとし、「売上げ増加に加え、原価低減にともなうマージンスプレッドが拡大されて、実績改善は来年の上半期まで続くと予想する」と語った。

    ポスコはコロナ19と対外不確実性に備え、キャッシュフロー重視の経営を続けている。棚卸資産の削減につながる基準負債比率は、前四半期比で0.7%ポイント下落した71.8%に改善され、保有現金の規模を示す資金資材は別枠を基準に12兆9048億ウォンに達し、前四半期比で8403億ウォン増えた。

    「財務通」で知られる崔会長は、コロナ19発生前の昨年10月から今年1月までに3兆3000億ウォン規模の先制的な資金調達を指示した。景気後退の可能性にあらかじめ備えたわけだ。

    これらと同時に、ポスコはコスト削減に集中した。昨年から施行したコスト削減プロジェクトである「CI(Cost Innovation)2020」が代表的だ。原料・設備・工程・予算・スマートファクトリーなど5つの分野別にコスト削減策を講じて、従業員の福利厚生の水準を維持しながらも、実質的なコスト削減を成し遂げている。このようにして削減したコストは昨年は3360億ウォンで、今年の上半期は1700億ウォンに達する。

    このような一歩進んだ努力のおかげで、世界的な信用格付け会社はグローバルな競合他社に比べ、ポスコに対する格付けを高く評価している。ポスコはムーディーズとS&PからそれぞれBaa1とBBB+の信用格付けを与えられ、主な競合他社である仏アルセロール・ミッタル(Ba1、BBB-)や日本製鉄(Baa2、BBB)などよりも高い信用格付けを誇っている。

    優れた信用体力は株式市場でも高い評価につながって、世界的な景気の下落にも株価の下落幅は競合他社に比べて小さかった。ポスコの株価は2018年末の24万3000ウォンから去る22日は21万ウォンで、13.6%の下落にとどまった。一方、同じ期間の日本製鉄の株価は1892.5円から1113.0円に41.2%も急落し、アルセロール・ミッタル株と中国の宝山鉄鋼株はそれぞれ30.8%と20.0%急落した。このように備蓄された体力に対する市場の好評が続いて、ポスコの株価はこの日は前日比で4.76%も急騰しつつ取り引きを終えた。

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  • 毎日経済_ハン・ウラム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-10-23 17:56:43