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[単独] 韓SKオン、中国と真っ向勝負…LFP電池、ポーチ型選択


    LFP(リチウム・リン酸・鉄)バッテリーの開発に速度を出しているSKオン(SK on)は、LFPに「ポーチ型」を採用することに決めたことが確認された。

    中国のCATLとBYDなどが主導してきたLFPバッテリーは角形が大勢だが、SKイノベーションはポーチ型LFPバッテリーの開発に飛び込むわけだ。 SKオンがポーチ型LFPバッテリーを本格的に量産すると、中国が主導する角型LFPバッテリーと競争構図を形成するとみられる。

    4日のSKオンによると、ポーチ型LFPバッテリーの開発はすでにかなり進捗しているという。先月、チ・ドンソプSKオン代表がLFPバッテリーの開発を検討すると明らかにしたが、開発速度はこれをはるかに上回るレベルだと分析される。 SKの高位関係者は「現在、ポーチ型LFPバッテリーはある程度開発されている」とし、「既存のLFPバッテリーに比べて走行距離は延びるだろう」と明らかにした。他の関係者は「生産直前の段階まで、開発と設計が終わった状態」だと説明した。

    業界では受注残高が最近220兆ウォンに達したSKオンは、LFPバッテリーの開発にかなり念を入れていると見ている。米テスラなど世界的な電気自動車メーカーがエントリーモデルにLFPバッテリーを電撃導入するやいなや、SKオンがこの市場を見逃さないという戦略として解釈される。最近、独ダイムラーと独フォルクスワーゲンや米フォードなどもLFPバッテリーの導入を検討している。

    SKオンはこれまでのLFPバッテリーの弱点である短い走行距離を延ばすために、NCM(ニッケル・コバルト・マンガン)バッテリーで積み上げた技術力を積極的に活用していることが伝えられた。

    ポーチ型バッテリーは、△空間効率が良くてエネルギー密度を高めることができる点、△角形に比べて重量が10%ほど軽いという点、△さまざまなバッテリー設計が可能である点などが長所としてあげられる。 SKオンの関係者は「重量の減量にパックとシステム設計を適用し、競争力を引き上げるつもり」だとし、「さらに独自の電極とプロセス技術を活用し、既存のLFPバッテリーと差別化する」と説明した。

    現在、中CATLと中BYDなどがリードするLFPバッテリーは角型で、これらのメーカーは角型バッテリーにセルツーパック(CTP/Cell-to-Pack)技術を適用してエネルギー密度を高めた。電気自動車に搭載されるバッテリーパックはセルとモジュールそしてパックの単位に分けられるが、CTPはモジュールを省略し、その代わりにセルを増やしてエネルギー密度を高めたものだ。 CATLとBYDなどはすでにCTP技術を適用したLFPバッテリーを出荷している。 CTPはエネルギー密度を20%以上高めると伝えられた。

    SKオンは早ければ来年に「Bサンプル」を製作し、全世界の自動車メーカーに提供することを検討している。Bサンプルはパイロットプラント(中間試験工場)または研究段階のサンプルの中では最も完成度が高い。その後が「Cサンプル」で、これは商業稼働直前に製作されるサンプルだ。 SKオンがBサンプルで受注を取る場合は、今後の本格的な受注につながるかに関心が集まる。

    一方でSKオンはこの日、韓国電気研究院(KERI)とリチウムイオンバッテリーの安全性を最大化する技術と標準を作ることで協約を結んだ。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者 | 入力 2021-11-04 17:48:24