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韓カカオベンチャーズ、投資ポートフォリオを公開


    カカオベンチャーズ(Kakao Ventures)は設立されてから10年ぶりで、128社に対する投資ポートフォリオを公開した。カカオベンチャーズは初期投資が中心だが、今後はスタートアップの成長過程を支援するアクセレーターの役割を強化し、後続投資も拡大する計画だ。特にこれまでは情報技術(IT)とサービス系スタートアップを中心に投資したならば、今後はヘルスケアに対する投資も拡大すると伝えられた。

    21日のIT業界によると、最近カカオベンチャーズはオンラインホームページで投資会社128社に対する紹介が盛り込まれたパンフレットを公開した。カカオベンチャーズはこれまで投資社名と代表者などの一部資料だけを公開してきたが、今回のパンフレット公開を通じて詳細なサービスの内訳けと目標市場や会社履歴、核心競争力などを追加し、投資会社に対するマーケティング支援に乗り出すことにした。

    カカオベンチャーズは総8つのファンドを通じて3300億ウォンを運用しており、投資対象社は計200社以上だ。今回のパンフレットにはファンドに出資した他の共同投資者(LP)および投資会社の公開意向を確認し、70社あまりを除いて128社の詳細資料を掲示した。

    カカオベンチャーズはサービス分野に集中投資したことが分かった。公開された投資会社を類型別に見ると、先進技術39社、サービス72社、デジタルヘルスケア12社、ゲーム5社となった。現行の投資はITとサービスが中心だが、今後はヘルスケア分野への投資を拡大する予定だ。

    今年迎え入れたキム・チウォン常務(前マッキンジー経営コンサルタント)がヘルスケア投資パートを率いている。同氏はデジタルヘルスケアを主題に『医療、未来に出会う』『医療、第4次産業革命に出会う』を書いた専門家だ。カカオベンチャーズのチョン・シンア代表は「ヘルスケア市場は技術と出会い、より多くの革新が起こるだろう」とし、「まだ技術が医療に適用されていない隙間をせばめていくように、攻撃的な投資とバリューアップを行っていく」と説明した。

    公開されたポートフォリオによると、先進技術部門では群集ドローン飛行技術を開発したユビファイ(UVify)、自律走行トラックのソフトウェア開発会社マルスオート(Marsauto)、室内の空気質ケア企業のビットファインダー(BitFinder)などが紹介された。サービス部門では映像ストリーミング・プラットフォームのワッチャ(WATCHA )、仮想通貨取引所アップビットのトゥナム(Dunam)、食事療法専門のドクターキッチン、「キャッシュノート」の運用会社である韓国信用データ(The Korea Credit Data)、ニンジンマーケットなどがポートフォリオに名を連ねた。デジタルヘルスケア部門では、人工知能(AI)X線診断会社であるルーニット(Lunit)、AI基盤の新薬モデリング企業スタンダイム(Standigm)、睡眠診断会社エースリープ(Asleep)などが、ゲーム部門では『デスティニーチャイルド』を開発したシフトアップ(SHIFT UP)、『トラハ(TRAHA)』のモアイゲームズ(MOAIGAMES)などが紹介された。

    個々の企業に対する投資規模と現在の企業価値は公表されていないが、カカオベンチャーズがトゥナム(Dunam)やタングンマーケット(Danggeun Market)にキャッシュノート(CashNote )など、ユニコーン企業(企業価値1兆ウォン)とデカコン企業(10兆ウォン)として注目されるところに投資しただけに、全体投資金3300億ウォンの持分価値はすでに兆単位を超えていると推定される。

    カカオベンチャーズはこれまでシード投資とシリーズA投資に集中したが、今後は後続投資を拡大し、アクセラレーティング機能も強化する計画だ。

    最近は外国のベンチャーキャピタルを中心に、ファンド満期による持分売却よりは企業上場(IPO)まで着実に後続投資を進める「忍耐資本」の性格が強調され、カカオベンチャーズもシリーズB・C段階の投資を増やすと伝えられた。先にカカオベンチャーズは1号ベンチャーファンドを清算する過程で、トゥナムの持分を売却せずに現物(株式持分)として受け取って注目されたことがある。
  • 毎日経済 | チン・ヨンテ記者 | 入力 2021-12-21 17:29:29