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クァンスチール、サムスン・LGも惚れた新概念の外装材

  • クァンスチール(Kwang Steel)は25日、9月からLGエナジーソリューションの梧倉(オチャン)バッテリー工場建設で使用される外装パネル資材を供給することにしたと明らかにした。現在増設中のサムスン電子平沢(ピョンテク)半導体工場に続き、韓国国内では2番目の規模だ。クァンスチールのクァク・インハク代表は「最近、シンガポールに工場建設を推進しているマイクロソフト(MS)も当社の製品に関心を示している」と伝えた。

    この製品は「スピードブロックメタルパネル」だ。メタルパネルはサンドイッチパネルと共に現代の建築物でよく使われる外装材だ。商業用建築物や研究施設、物流センターだけでなく半導体工場などの最先端工場など適用先が広い。クァンスチールは国内特許とともに中国・米国・日本・欧州・ロシア・インドネシアなどでも海外特許を出願した。

    従来の外装パネルは、水の浸透などを防止するためパネル継手部にシリコンなどを塗るコーキング作業を行う。問題は時間が経つほどコーキング材として使われるシリコンが変形し水漏れする欠陥がよく発生するということだ。また、隙間が空くと空気の流れが発生するが、火災が起きるとパネル継手部が煙突の役割をして火種を大きくする。クァク代表は「シリコンのオイル成分が大気中の汚染成分と共にパネルに入り込み、染みが広がったり縞模様の汚染を誘発し建物の外観を損なうことも悩みの1つ」と説明した。

    クァンスチールは外部にシリコンを全く使わない方法で、このような問題を一度に解決した。スピードブロックメタルパネルは金属の中に断熱材を入れ、前後面を鉄板で、仕上げ4面をアルミで仕上げ(モールディング)た。バックアップ材とシーラントを除去し、パネル自体にガスケットを挿入する4面積層構造を導入した。パネルにはドレインを設置し、微細な漏水を建物の外に排出するシステムを実現した。

    一般的に外装パネルを設置する際、下地設置→防水シート付着→パネル設置→バックアップ材挿入→シリコン→ガスケット挿入へとつながる6段階工程を経る。しかし、スピードブロックメタルパネルを使えば、後工程である最後の3段階がなくなる。施工時の人員と装備投入を減らし1か月以上かかっていた工事期間を最大半月以上短縮し、全体施工費の20%程度を減らすことができる。作業が半分に減り、作業時に発生する各種人命事故も画期的に減ったというのが現場の反応だ。台風、地震など外部の衝撃に強いのも長所として挙げられる。
  • 毎日経済 | ヤン・ヨンホ記者 | 入力 2022-07-25 17:46:45