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SWモールドテック、 製品の90%を日本に輸出

カセットタイプの導光板金型装置を開発 

    • < ソウル市衿川区にあるSWモールドテック(代表カン・グァンウォン、44)>

    約600坪規模の工場でコンピュータ25台が休むことなく稼動し、3D設計作業を行っている。このうち13台に3000万ウォン級のソフトウェアがインストールされているここは、他でもない金型射出工場だ。

    カン・グァンウォン代表は「根幹技術の業種の中でも金型産業といえばふつう零細な作業場を連想されがちだが、いまや最先端の設備を兼ね備えていなければ、取引先が求めるレベルの製品を生産するのは難しい」と語った。自動車、医療機器に入る金型製品を生産するSWモールドテックは現在、製品の90%以上を根幹技術強国、日本へ輸出している。

    1997年に創業したこの会社は、翌年に日本企業と取引を始めた。現在は20社余りの日本企業に総額約50億ウォンほどを輸出している。全体売上(60億ウォン)の大部分を占める。SWモールドテックが日本企業に認められた理由は大きく2つ。一度約束したことは何があっても守るという「信頼経営」と、独自の「技術力」が後押しをしたからだ。

    カン代表は「取引までとても慎重を期する日本企業の特性上、さいてい2年間は骨を折る考えで、その間飛行機だけでも500回乗った」とし、「一度信頼がつのれば10年以上の長期取引する企業が増えるというのも日本企業の特性」と説明する。15年間、納期を守らなかったことは一度もないという。

    信頼を基盤にしたSWモールドテックの固有技術力は、日本企業を惹き付けるに十分だった。カン代表は既存の電気スパークで金属を溶かして形を作る方式ではない新しい方式を導入した。高速回転エンドミル機器を利用して金属を削って金型を製造し、納期を短縮して精度も上げた。2010年にはカセットタイプ(LCDやディスプレイパネル素材にパネル全領域に光を均一に分布させる役割)の導光板金型装置を開発した。

    これまでの金型装置で種類の異なる車両導光板を生産するためには、金型フレーム全体を交換しなければならなかった。しかしSWモールドテックは金型全体を交換する必要のない、上部パネルの交換だけで生産可能な方式を開発した。その結果、費用を50%に抑え、納期は30~40%程度早くなった。
  • 毎日経済_キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2013-11-04 17:03:59